教師が生徒を苦しめ続ける状況「校長は見て見ぬふり」…中3自殺で遺族が改めて予見可能性を主張 鹿児島地裁・第5回口頭弁論
鹿児島市の公立中学3年の男子生徒=当時(15)=が2018年9月、学校で個別指導を受けた後に自殺し、生徒の遺族が市に約6580万円の損害賠償を求めた訴訟の第5回口頭弁論が28日、鹿児島地裁(前原栄智裁判長)であった。遺族側は書面で、当時の校長の予見可能性が認められるべきだと改めて主張した。 「二十歳のお祝いしていたはずが…」 5年前、中3の息子を自殺に追い込んだのは教師の「不適切指導」 裁判を起こした母の訴え
遺族側は、被告側が提出した学校評価資料などを踏まえ「中学校は、人権感覚が欠如する教師がいることを自覚していた」と指摘。「当時の校長は、教師が生徒を苦しめ続けている状況を、見て見ぬふりをしていた」と訴えた。
南日本新聞 | 鹿児島