中田翔、田中広輔…年男のベテランに復活期待
1989年生まれの選手は36歳の年齢にあたり、“年男”だ。かつてはチームの中心選手として活躍も、思うような力を発揮できず苦しんでいる選手もいる。“年男”と呼ばれる今季、復活に期待したいところ。 その一人が、1989年4月22日生まれの中日・中田翔だ。中田は日本ハム時代に3度の打点王に輝いた。21年途中から23年までプレーした巨人でも4番を任されたこともあった。出場機会を求め、昨季中日に移籍。打線に課題を抱える中日の4番打者、ポイントゲッターとして活躍が期待されたが、62試合に出場して打率.217、4本塁打、21打点に終わった。中日は昨季も得点数はリーグワーストで、得点力不足に喘いでいる。中田が復活して、チームの得点力アップ、チームの勝利に数多く貢献したい。 1989年7月3日生まれの広島・田中広輔もそうだ。16年からリーグ3連覇した広島の不動のリードオフマンとして、17年には盗塁王と最高出塁率に輝くなど、大きく貢献した。19年以降は故障や不振に苦しみ、かつてはショートのレギュラーだったが、ポジションを奪われ昨季は66試合に出場して、打率.156、2本塁打、7打点に終わった。菊池涼介と矢野雅哉の二遊間は“鉄壁”で、サードには小園海斗もいる。レギュラーを再び奪うには壁は高いが、通算1000安打にも残り40安打に迫っており、もう1度輝きを取り戻したい。 投手では1989年10月21日生まれの中日・岩嵜翔も期待したい。ソフトバンク時代の17年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した実績のある右腕だが、22年に中日に加入すると、同年にトミー・ジョン手術を受けた。一軍復帰した昨季、24試合に登板し、1ホールド、防御率5.85だった。ストレートの力強さが戻ってきており、今季は強力なブルペン陣の一角に食い込みたいところだ。 入れ替わりの激しいプロ野球の世界で、ベテランと呼ばれる年齢までプレーしている1989年生まれの選手たち。彼らだけでなく、1人でも多く良い1年になって欲しいところだ。
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