五輪開催地 ソチってどんなところ?
■ロシア最大のリゾート地、かつてはロシア革命の舞台にも 歴史的な背景としては、カフカース戦争やクリミア戦争では、要所となった土地でもあります。ロシア革命のときには、白軍(反革命軍)、ボリシェヴィキ、グルジア民主共和国の3勢力で激しい争奪戦の舞台となっています。 また、スターリン政権時代には、スターリン自身の大号令によってインフラを整備され、ロシア最大のリゾート地へと成長しています。スターリンをはじめとする、歴代ソビエト、ロシアの指導者たちの別荘がある街で北部には世界遺産(自然遺産)の西カフカース山脈を臨み、広大な自然のあるエリアです。 ■競技エリアは2カ所 そんなリゾート都市で開催される冬季オリンピック。競技エリアは2か所あります。クラースナヤポリャーナ(山岳地区)と五輪公園(ソチ黒海沿岸)。2会場は50キロ近く離れているが、特急列車「ラストチカ」に乗れば30分以内で移動が可能です。 山岳地区で最も大きい競技場、ラウラ競技場は標高1494メートルの高地にあります。平野部と異なり、気温も低くスキーなどの競技に適してはいますが、会場のコンディションをより良い状態で保つため、雪の貯蔵や人工降雪機を用意しているそうです。 沿岸部の五輪公園には、スピードスケートが行われる「アドレルアリーナ」、フィギュアなどが行われる「アイスバーグ」、カーリングの「アイスキューブ」、アイスホッケーの「ボリジョイアイスドーム」、「シャイバアリーナ」、そして開閉会式が行われる五輪スタジアムがあります。五輪スタジアムは、2018年のサッカーW杯の会場でもあり、40000人を収容することができます。