衝撃!アルピーヌがオコン即解雇、ドゥーハンがF1デビュー!若手起用でランキング6位の行方は?
アルピーヌF1が驚きの発表をした。チームは最終戦F1アブダビGPを前にエステバン・オコンを即座に解雇し、最終戦にはリザーブドライバーのジャック・ドゥーハンが出場する。 すでにピエール・ガスリーとともに2025年シーズンの公式フルタイムドライバーとして発表されているドゥーハンは、登録済みのリザーブドライバーのカーナンバーである「61」をつけてレースに出場し、翌週の「シーズン後テスト」にも参加する予定だ。 ■オコンは早期にハース加入へ 予定より早期に契約解除となったオコンは、来季の移籍先として6月に発表していたハースに加入し、アブダビGP後の翌週に行われる「シーズン後テスト」に参加する予定だ。 フランスチームのアルピーヌF1としてのF1初勝利は、フランス人のオコンが達成しており、「チームの歴史の一部であり続ける」とチームは感謝を述べた。 アルピーヌは、先週のカタールGPでガスリーが5位に入賞したことでランキング6位争いを大きくリードしている。一方、オコンはスタートから数百メートル先のターン1でリタイアに終わっていた。 ■アルピーヌとオコン、双方にメリットも チームとしては、1週間後に去っていくことが決まっているオコンより、来季F1デビューを飾るドゥーハンに1戦でも早く経験させ、F1グランプリの週末の流れとチームの仕事に慣れさせることで、数ヶ月のオフシーズン中のシミュレーター作業などでもより実戦的なフィードバックを得られるメリットがある。 オコンとしては、最終戦を前にチームを去ることは本意ではないだろうが、早期にハースに加入できる可能性がある。現時点では、オコンとハースのどちらからも発表はない。 ■アルピーヌ、混乱と再編の年 今季のアルピーヌは、開幕戦から最下位争いをするところからシーズンをスタートするほど苦戦。 チーム再編を進めていく中で、6月には15年ぶりにF1復帰となるフラビオ・ブリアトーレがエグゼクティブアドバイザーに就任。それからはさらにドラスティックにチーム再編が始まった。 7月にはブルーノ・ファミン暫定代表が8月末で退くことを発表し、F2やF3を率いてきたハイテックのオリバー・オークスがチーム代表に就任することが発表された。 さらに同月、ルノーのパワーユニット(PU)開発拠点で2026年の新PU開発中止がスタッフに伝えられ、話し合いの結果、9月末に2025年限りでのPU開発・製造からの撤退を発表した。 そして11月、2026年からメルセデスのPUとギアボックスを使用すると発表した。 ■序盤の最下位争いからランキング6位をリード アルピーヌは、5月の第6戦マイアミGPでオコンが10位に入賞し、今季初ポイントを獲得。その後、徐々にポイントを獲得できるようになり、第22戦ブラジルGPでは雨の混乱を味方につけて2位と3位に入賞、ダブル表彰台を獲得したことで一気に35ポイントの大量得点をして、ハースとRBが競っていたランキング6位争いに加わってきた。 そして先週末のカタールではガスリーが5位10ポイントを獲得したことで、7位ハースに5ポイント差をつけてコンストラクターズ選手権6位で一歩リードしている。 角田裕毅(RB)が所属するRBはアルピーヌから13ポイント差の8位とポイント差が大きくなった。1台が3位表彰台に立てば15ポイント獲得できるが、4位だと12ポイントしか得られないためRBのランキング6位の逆転はかなり厳しい状況だ。