全国平均の2倍!小学校の図書館が児童の読書活動を支える【長野・塩尻市】
塩尻市の小学校に行列ができる学校図書館があります。多い日には1000冊を貸し出す人気の図書館には、本を身近にする工夫が盛りだくさんです。 全校児童510人の塩尻市立吉田小学校。図書館に続く廊下には…次々と本を抱えた児童がやってきました。 返却の列に並ぶとさっそく次に借りる本を探します。 ■6年生 「絵が好きだからです。絵を描くことが好きで、もっとうまくなりたいからです」 ■5年生 「なかった。何か面白そうだったからです。新しい本だし」 昨年度吉田小の児童1人が借りた本の平均は112冊。 全国平均の2倍を超えます。 ■5年生 「1年間で100冊チャレンジがあるので、100冊以上読むようにしています」 すべての学年に週に1時間「図書の時間」があり学校司書の山下奈巳さんが、読み聞かせや貸し出しを通して本に親しむ環境をつくっています。 今年度、文部科学大臣から「子供の読書活動優秀実践校」として県内唯一の表彰を受けました。 今は4日から始まった10日間の「冬の読書旬間」の真っ最中。 ■5年生 「昆虫図鑑」 (Q読書旬間は?) 「本をたくさん借りられるのでいいと思います」 給食には毎日図書委員が選んだ本とのコラボメニューが。 本を読むことでスタンプがもらえるビンゴや廊下には「クラスで作る読書パズル」「先生たちのおすすめ本」など読書を楽しむ工夫がちりばめられています。 ■5年生 「偉人伝。読書旬間のビンゴミッションが偉人伝なので」 ■学校司書・山下奈巳さん 「楽しい面白いだけでなく、悩んだ時にも本が自分の身近にあるということを小学生時代に知ってもらえさえいれば」 「読書を楽しめる、図書館を活用できる人になってほしい」と願っています。