寝室のインテリアが眠りの質を左右する!?専門家が教える快眠空間づくりのヒント。すぐに試せることからリノベのアイデアまで!
じめじめと蒸し暑い梅雨は、寝苦しさを感じたり、睡眠不足や質の低下に悩む人が多い季節です。ぐっすり眠りたいのに、なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めてしまう…そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか? 【写真集】自分の寝室と比べてみて!照明、換気、寝具…見直すべきポイントを知ろう 本記事では、赤ちゃんから大人まで幅広い年齢層の睡眠指導を行う「JCSP日本睡眠改善カウンセリング」を主宰し、眠りと入浴の専門家として活躍する小林麻利子さんに、質の高い睡眠をとるためのポイントを伺いました。 インテリアや間取りなど、快眠のために取り入れたい空間づくりのヒントをご紹介します。
睡眠の大切さ
ダイエットがうまくいかない、体調がすぐれない、イライラしやすい…これらの悩み、実は睡眠不足が原因かもしれません。睡眠は、美容や心身の健康に大きな影響を与えます。 睡眠の質が悪いと、成長ホルモンの分泌が減少し、肌の老化や代謝の低下につながることも。メンタルへの影響も避けられず、睡眠の質が落ちると、感情や思考をコントロールする脳の前頭連合野のはたらきが低下し、憂鬱やイライラを感じやすくなることも指摘されています。 さらに、自律神経の乱れは免疫力にも悪影響。年齢が上がるにつれ、脳梗塞や心筋梗塞など血管に関係する疾患を引き起こしやすくなることも分かっています。
理想の寝室とは?
小林さんによると、理想の寝室とは、寝るためにターンダウンされた“高級旅館のお部屋”なのだとか。 「夕食や温泉を堪能して戻ると、快適な空調のもと、ふっくらとした寝具が整えられ、適度にムーディーな照明が灯されたお部屋が迎えてくれますよね。思わず布団に飛び込みたくなるような、あの環境がベストです」
快眠空間のヒント
では、インテリアや間取りなど、快適な睡眠のために、環境づくりからどのようなアプローチができるのでしょうか? すぐに試せるものから、家づくりの際に参考にしたい間取りのアドバイスまで、小林さんがおすすめするヒントは次のとおりです。
ヒント1:寝るためだけの空間に
「寝る場所と、それ以外の場所を区分けするのが非常に重要です」と小林さん。寝室を寝るためだけの空間だと認識することで、心身がリラックスし、スムーズな入眠が促されます。ワンルームにお住まいの場合は、パーテーションや天蓋付きベッドで空間を区切るのもおすすめです。