寝室のインテリアが眠りの質を左右する!?専門家が教える快眠空間づくりのヒント。すぐに試せることからリノベのアイデアまで!
ヒント2:照明の色をオレンジ系にし、光の位置を下にする
照明は、時間帯や目的に合わせて使い分けることが重要に。同じ明るさであっても、赤っぽい光の方がメラトニン分泌を促進することがわかっています。昼間は、蛍光灯など日光のような青白い光を、夜はロウソクのようなオレンジ系の光を意識して使い分けましょう。 日中から夜にかけて、照明を下に移動していくこともポイントです。日中は、シーリングライトやダウンライトなど天井の高い照明を使い、夜は置き型のフロアランプに切り替えたりと、徐々に低い位置の照明へと切り替るイメージです。 「夕食時は天井の照明を使用し、夕食後の団らんタイムにはスタンドライトやフロアランプを使うなど、低い位置の照明を使うよう意識してみてください」
ヒント3:キャンドルやアロマをたく
香りは、心身のスイッチを切り替える有効な方法です。「嗅覚刺激は、五感のなかでも心強い眠りのサポートにつながります」と小林さん。アロマキャンドルの光は、睡眠前の照明にもぴったりです。火を使うのに抵抗がある方は、光るタイプのアロマディフューザーも登場しています。 アロマのおすすめは、天然精油のラベンダーやヒノキなど。シダやヒバの精油に含まれるセドロールという成分は、眠りを保持させる作用があることもわかっており、木片を枕元に置いておくのもおすすめです。
ヒント4:寝具は吸水性の高い綿がおすすめ
汗ばむ季節には、通気性のよい寝具を選ぶのも快眠のコツです。小林さんのおすすめは、天然素材100%のもの。 「洗い替えしやすい、綿素材がおすすめです。肌触りが気になる場合には、インド綿やエジプト綿がなめらかで抜群の着心地です」
ヒント5:エアコンは体に当たらない向きに設置
エアコンの風はからだに当てず、室温が26℃になるよう設定するのがベスト。「スイングは固定し、身体に風が一切当たらないようにしてください」と小林さん。 リモコンの設定温度と実際の室温が異なる場合があるので、枕元に温湿度計を置き、室温と湿度を把握するとより快適に過ごすことができます。
ヒント6:朝食の場所が重要
「いちばん大事なのは朝食の場所です」と小林さん。寝室やリビングよりも、ダイニングを最も日当たりのよい東や南側に設置するのが小林さんの提言。 「朝日の差し込む寝室は、ベッドでゴロゴロするにはちょうどよいかもしれませんが、睡眠の観点からいうと望ましくありません。起きたらすぐにダイニングに来て、朝食を食べながら朝の光を浴びることがポイントです」 朝食をとるダイニングテーブルは、なるべく窓側に置くことで、より光を浴びることができます。 「平日の朝は、バタバタと朝食を済ませて出発することが多いですよね。家で過ごす限られた時間のなかで、しっかり光を浴びることが、質のよい睡眠につながります」 朝の光を浴びることは、体内時計を整えるためにとても重要です。もし、十分な日光を浴びることができない場合は、500ルクス以上の照度を確保できる照明器具を用意しましょう。 「6畳の部屋であれば、8畳用や10畳用の照明に。目の奥にある網膜には、体内時計を司る“メラトニン”を分泌する細胞がありますが、この細胞は光を感知することで働きます。朝起きたら、日光を浴びるか、照明器具を活用して体内時計を整えましょう」