古林睿煬投手、日本ハム入団会見 “第二の父”統一・林監督は涙流し「誇りに思う」
(台北中央社)北海道日本ハムファイターズへの移籍が決まった古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手の入団会見が26日、台北市内で開かれ、日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)や、今季までプレーした台湾プロ野球・統一ライオンズの林岳平監督らが見守る中、背番号「37」のユニホームに袖を通した。 2000年生まれの24歳。184センチ、81キロの右投げ右打ち。北部・桃園市立平鎮高を卒業した18年、ドラフト1位で統一に入団した。24年シーズンは年間MVPや最優秀防御率、ベストナインを獲得した。 古林は会見で、自身の日本ハム入りは「台湾野球にとって重要な一歩」だとコメント。関係者らの努力により、台湾プロ野球の環境はここ数年でどんどん良くなっているとし、台湾も優れた選手を育成できることが証明できたと話した。また高校卒業後に直接、海外挑戦を目指す選手が増えていることを念頭に、まず台湾プロを選んでも海外に羽ばたく夢をかなえるチャンスはあると語った。 古林の統一入団以来、2軍投球コーチや1軍監督として成長を見守った林監督。古林自身も「第二の父」として慕う。会見では涙をにじませながらあいさつし、古林が統一に入団した直後、肘の不調でユース代表を辞退し、リハビリに励む中で将来が不透明だったことを振り返った。初めて選手を海外に送り出せたことは「(今月行われたプレミア12で)台湾が世界一の座を手にしたこと以上に誇りに思う」と話した。林氏は今回のプレミア12で代表チームの投手コーチを務めた。 栗山CBOは、統一の関係者や林氏の思いを受け止め、古林がさらに成長するように全力を尽くすと言及。日本ハムで活躍した後は大リーグなどの選択肢も生まれる投手になるだろうとし、古林の願いをチーム全員で応援していきたいとした。また、古林が来季、チームを優勝させてくれることを信じていると語った。 日本ハムが用意したビデオメッセージには、新庄剛志監督や伊藤大海投手、さらに古林が「一番好きな日本の選手」とする元日本ハムのダルビッシュ有投手(大リーグ・パドレス)が登場し、古林の入団を祝った。ダルビッシュは「いつか一緒にプレーできたらいいなと思います」とし、古林は「感動した」と語った。 “おばあちゃん子”として知られる古林。この日は古林の「100歳まで生きてほしい」という思いが込められた、背番号「100」のユニホームを着た祖母と古林が手をつないで会見会場に入場する粋な演出もあった。新庄監督もビデオメッセージで「おばあちゃん、お孫さんは僕に任せてください」と伝えた。 (謝静雯/編集:田中宏樹)