今季も絶好調の「ロエベ」、“童心“で服作りに挑む「ヨウジヤマモト」 2025年春夏パリコレ日記Vol.4
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ショーの詳細は上記のリポートをご覧いただければと思いますが、今回は削ぎ落としたシルエットの中にジョナサンらしい捻りを利かせたアイデアや「ロエベ」のクラフト技術を散りばめたコレクション。軽やかに弾み、裾がヒラヒラと揺れる軽やかなフープドレスがとっても印象的でした。チェロ奏者のピーター・グレッグソン(Peter Gregson)がバッハ(Bach)の「無伴奏チェロ組曲」の再構成した楽曲が流れる中、そんなドレスをまとったモデルが登場するフィナーレを見ていると、思わず涙がこぼれそうになりました。村上さんは、いかがでしたか?
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村上要「WWDJAPAN」編集長:「削ぎ落とすからツマラナイ」にはならないんだな、と諭してくれるようなコレクションでしたね。クリノリンのようなフープにごくごく薄いシフォンをのせただけのドレスでしたが、歩くたびにフープはピョンピョンとバウンス。裾はヒラヒラと流れ、何度出てきても、その軽やかな動きを注視してしまい、飽きることがありませんでした。
もう一つの見どころは、新しいバッグの“マドリード“ですね。かしこまりつつも柔らかさを忘れないマルチウエイのバッグは、既存のバッグよりさらに高額、おそらく70万円以上という価格帯になりそうですが、数々のバッグをヒットさせながら、10万円台から予算に合わせたバリエーションを用意することでビジネスを拡大し続けている「ロエベ」だけにどれくらいヒットするのか?を注目しなければ、と思いました。
正直、ゼロからイチというアイデアは決して多くなく、前シーズンまでの提案の発展形も多いのですが、それでも飽きさせない構成力と、自分のアイデアを枯渇させないために“出し惜しむ“決断力がジョナサンの魅力だと思っています。