井上尚弥参戦の画期的チャリティーイベント「LEGEND」にパッキャオ出場計画があった!
会見に出席した井上も「エンターテイメントを取り戻そうという思いで参戦を決めた。全員がPCR検査を受けるという初めての試みを通じて停滞しているエンタメ界が少しでも前に進んでいければ」と参戦理由を語った。 対戦カードは未定だが、対戦希望選手として京口が「同じ年だし尚弥君と。そういうのがおもしろいと思う」とプライベートでも親交がある井上を指名すると「もう決まりでいいですよ」と笑って受諾。2人は3階級違うが、当日の契約体重にまで話が及び、京口が「ナチュラルで54キロで」と言えば、井上が「間を取って56キロで」とやりあった。 井上は「エキシビションだが、客を入れる限りしっかりとガチでいかせていただきます」と約束した。またどんなカードを見たいか?の質問に木村翔が「井上尚弥選手対井岡一翔選手」を提案すると、横にいた井上は「僕も見たい」と反応した。 WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31、Ambition)が、5階級制覇をかけて、一つ上の階級の井上に挑戦するというプランは、海外メディアに対し陣営のイスマエル・サラス・トレーナーが語っていたもの。実現すれば、その“前哨戦”として期待も高まるが、今回、主催者側は井岡サイドに出場を働きかけておらず、残念ながら、このカードの実現は不可能。井上は「みなさんが望むカードをSNSでどんどん上げてもらえれば」とも呼びかけた。 試合は、3分×3ラウンドのスパーリング形式で勝敗はつかない。怪我防止のためにヘッドギアを着用予定だが「両陣営が合意すればヘッドギアなしの可能性も検討される」(東日本ボクシング協会・林隆治事務局補佐)という。 また京口は、自身が見たいカードとして、元3階級制覇王者の長谷川穂積氏vs元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏のレジェンド対決を挙げた。昨年は、元ヘビー級の3団体統一王者のマイク・タイソンと、ロイジョーンズ・ジュニアのエキシビションマッチが世界的な話題になったが、今大会ならば往年のボクサーのドリームマッチも見られるかもしれない。約4年ぶりにリングに立つ内山氏も「4年間何もせずに毎日酒しか飲んでいませんが、ボクシング界に少しでも力になれるならば、身体にムチ打って参戦します。恥ずかしい姿を見せないように身体を仕上げます」とメッセージを伝えた。 実は、大会主催者は、さらなるドリームマッチの実現に動いていた。当初、あのビッグスター、マニー・パッキャオの参戦計画が練られ、契約書にサインまでしていたというのだ。だが、入国後に2週間の隔離期間が必要で、さらに今月に入って外国人の入国が制限されビザが取得できない状況となったため来日のメドがまったく立たずパッキャオ参戦は幻に終わった。WBA世界ウェルター級スーパー王者のパッキャオは、2019年7月のキース・サーマン(米)戦以来、防衛戦を行っていないが、WBC、IBF世界同級王者のエロール・スペンス・ジュニア(米)、WBO世界同級王者のテレンス・クロフォード(米)が対戦候補として挙がっており、さらに引退した無敗のフロイド・メイウェザー・ジュニア(米)との再戦もずっと話題になっている。まさに生きるレジェンドである。