梨花が50代を迎えて語る、「歳を重ねることでしか得られなかったもの」。
ー 実際につけると、さらっとしていながらしっかり保湿してくれて爽やかな香りが気持ちいい。年齢を重ねた肌であってもリカバーしてくれそうです。
ラジェンドゥリのコンセプトは「歳を重ねることでしか得られなかったものが必ずあるはず」。これまでたくさんいいものを使ってきた大人だからこそ、もっと"こうなりたい"という理想や希望を持ち続けたい。そんな方に使っていただきたいです。
ー 最近、ハワイからカリフォルニアに拠点を移したそうですね。環境の変化と新ブランドのローンチに関係はあったのでしょうか。
移住がきっかけというより、偶然が重なったという感覚かな。あるときふと「亡くなる時に自分は何を思うのかな」って考えたんです。50代や60代に起きることはある程度想像できるのだけど、その先については具体的なイメージがないことに気付いて。でも"その先"を想像することもすごく大切だなと思って、改めて考えるうちにラジェンドゥリのコンセプトも生まれました。子どもが大きくなって少し肩の荷が降りたり、居場所を変えてリフレッシュした時期と、自分が求めていたことがクリアになった時期が、神秘的なタイミングで重なったという感じがしています。だからいまは、毎日とても軽やかな気持ちで過ごしています。
ー ブランドのコンセプトの中にある「抗うことは決して悪いことではないと思う。ただ、それってセンスが必要なのかも」という梨花さんの言葉に共感しました。その意図は?
年齢って、ただの数字だと言う人もいるけれど、私は決してそれだけではないと思っています。だからこそ、すごく噛みしめて生きていきたい。これまで自分が進んできた道のりを直視したうえで、「綺麗になりたい」という気持ちに対するセンスが必要なのではないかと思うんです。年齢が上がったからといって、自分を嫌いにならなくていい。だけど、年齢が上がった分、自分の中にセンスという自信を携えておかないと、歳を重ねることに抗えなくなってしまう。綺麗になるためのセンスはお金では買えないけれど、磨くことはできますよね。
ー センスはどのように磨きましょう。
自分の年齢と、鏡に映った様子、いまのライフスタイルをどう思っているのかなど、改めて自分を知ることから始まるのではないかと思います。いまの時代、SNSもあって周りと比較してしまいがちだけれど、比べていいと思う。だけど、比べたうえで我に返って「なりたい自分」を考える。それは自分を大事にすることでもあると思います。私、40代は「自分らしくあること」についてずっと考えていたんですね。でもいまは「自分がどうなりたいか」だけ考えています。それも「歳を重ねたからこそ得たもの」なんですよね。