豊洲市場 開場1年 「習熟期間」から新たなブランド確立なるか
「豊洲ブランド」の確立はまだこれから
今月5日には、豊洲市場内にある千客万来の建設予定地で、開場1周年を記念するイベントが開かれた。オープニングセレモニーでは、地元江東区の山崎孝明区長が登壇。「今では、たくさんの方が市場に訪れるようになった。都も一生懸命にぎわいを出そうといろいろなイベントをやってくださっている」と取り組みに感謝するとともに、「千客万来ができるまでは何とかにぎわいをつないで、豊洲市場が皆さんに愛されるようがんばっていきたい」と訴えた。 千客万来の着工は、東京五輪・パラリンピック大会終了後の2020年10月の予定だ。開業は約3年半後の2023年春の見込みとなる。施設が整備されるまでの間、都はイベント開催など豊洲ブランドの確立・発信に取り組む。豊洲への市場移転を受け入れた江東区に対して、都は地域にぎわいをもたらす施設の設置を約束した経緯がある。 開場1周年当日の10月11日午後、東京都の小池百合子知事は定例会見で、「これからも市場関係者と連携協力して、さまざまな取り組みを通じて中央卸売市場のさらなる活性化を図っていきたい」と語った。「豊洲ブランド」の確立に向けて、豊洲市場に関係する行政や事業者の取り組みは始まったばかりだ。 (取材・文:具志堅浩二)