藤枝東が2点のビハインドから聖隷クリストファーとの激戦を制し決勝進出
5月26日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡県予選の準決勝が行われ聖隷クリストファーと対戦した藤枝東がPK戦の末に勝利し決勝進出を決めた。 【フォトギャラリー】聖隷クリストファー vs 藤枝東 「聖隷さんが良くて相手のプラン通りにゲームが進んでしまって上手く行かなかった」。試合後、小林公平監督が真っ先に口にしたように優勝をめざす藤枝東にとっては厳しい戦いとなった。 ホイッスル直後こそ聖隷クリストファーの鋭い出足に後手に回った藤枝東だったが、徐々にボールが繋がり出すと相手ゴール前でのシュートチャンスが生まれ始めるが、相手のブロックに遭いなかなか枠を捉えきれない。 すると34分、一瞬の隙をついたFW11川崎立晟にゴールを割られ聖隷クリストファーに先制を許す。勢いに乗る聖隷クリストファーは、サイドが変わった44分にもCKをFW10手塚有澄がドンピシャで叩き込みリードを広げる。 2点のビハインドで火のついた藤枝東は「チャンスは作れていたので何点取られてもひっくり返せる」と仲間を信じていたMF7泉孝太郎が左SBのDF5逢坂峻からのクロスに合わせ1点を返すと64分にもゴー前の混戦を落ち着いて交わし試合を振り出しに戻す。 さらに藤枝東は終了間際にPA内での相手のファールでPKを獲得するが、ここはGK1原大樹の駆け引きが上回り、同点のまま勝負はPK戦へと突入する。聖隷クリストファー先攻で始まったPK戦は互いに2人が失敗するものの譲らずに迎えた11人目、聖隷クリストファーがポストに当ててしまったのに対し、藤枝東はGK1宮崎真心が落ち着いてゴールにおさめ、激戦に終止符を打った。 試合後、小林監督は「前に向かう推進力やゴールに向かう大切さを相手から学びました。後半ウチもそこが出せた。これを選手たちも感じてくれれば(次の)パワーに繋がると思う」と振り返り選手たちに期待を込めた。 また終了間際のPKを決めきれずリーグ戦を含め初めてノーゴールに終わったFW10湯山大輔は「しっかり決めきれず難しい展開にしてしまった。(入学してから)ずっと準優勝しか経験していなので、一週間練習して自分たちのサッカーをして勝ちたいです」と悔しさを滲ませつつも決勝への決意を語った。 決勝戦の相手は静岡学園。学校創立100周年に花を添えるためにも立ちはだかる壁を乗り越えたい。 (文・写真=西山和広)