〈NZ不動産〉大都市オークランド、人口増加で不動産価格上昇中だが…まだお買い得物件がある地方都市の名前【現地バイヤーが解説】
ワイカト地方の不動産、オークランドよりもかなりお買い得
同時に、60万~70万NZドル台でワイカト地方の物件契約交渉が進んでいるのですが、あまりにも、オークランドと土地の価値が異なることに驚きを隠せません。 オークランドで60万~70万NZドル台で購入できる物件は、1~2ベットルームのアパートメントか、長屋のタウンハウスです。残念ながら、学区がよく、環境のよい地域では無理で、条件を少し落とさなければなりません。 一方、ワイカト地方では、3LDKの戸建てで、庭もあり、ゆったりとしたスペースがあります。オークランドでいうなら、150万~200万NZドル規模の物件です。 オークランドに住む投資家がワイカト地方に目を向ければ、予算の半額から3分の1で投資ができます。利益も少ないですが、無理してローンを組み、金利を払って賃貸運営するよりも、手持ちの資金だけで不動産投資ができ、安定した収入を得られ、将来の値上がり幅=キャピタルゲインも得られるのは魅力です。オークランドほどのスピード感はありませんが、ゆっくり着実に成果をあげられる選択肢だと思います。 老後、コンパクトな家に住み替えようと思っている方、オークランドというエリアにこだわりがない方には、よい物件選択だといえるでしょう。 住み慣れた街、知り合いの多い街から離れ、資金繰りに余裕のあるリタイア生活を送りたい方、あるいは、これから家庭を築く若い方にとっても、よい選択肢になると思います。とくにIT関係の仕事に就き、市内中心地への通勤がない、ホームオフィス勤務の方にはもってこいの環境です。 商店街が増築されれば、それだけ住民も住みやすくなります。家の販売も大事ですが、コマーシャル物件の販売促進も並行することで、私たち不動産業者も街つくりに貢献できたなら…と、今回の取引を通じて考えた数週間でした。 ますますの人口増加が想定されるニュージーランドで、地方の街を開拓することは、とても意義があると思っています。 今後も、ニュージーランドの地方都市に目を向け、移住、開発投資にまつわるさまざまな情報を発信していきます。 一色 良子 Goo Property NZ LTD 代表取締役社長 Arizto Ltd 所属
一色 良子