【NFL】QBワトソンの状況には「少し経ってから」対処するとブラウンズGBベリー
厳しいシーズンを過ごす中、クリーブランド・ブラウンズはトレード期限当日に売り手となり、すでに行っていたワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーのトレードに続き、ディフェンシブエンド(DE)ザダリアス・スミスをデトロイト・ライオンズに送り出した。このトレードはアメリカ東部時間5日(火)16時【日本時間6日(水)6時】の期限直前に成立している。
期限が過ぎ、ジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーが報道陣に対応する時が訪れたが、重大な情報が得られると期待していた人々は、その結果にがっかりするだろう。
予想通り、ベリーGMは2勝7敗のブラウンズが期待に応えていないことを認めた。しかし、ブラウンズがここからどのように進むかという質問に答えるべきときに、ベリーGMは意図的にあいまいな回答をしている。特に、アキレス腱(けん)断裂からの回復を目指しているクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンの5年2億3,000万ドル(約355億1,794万円)の完全保証契約があと2年残っていることは、チームにとって重荷となっているはずだ。
ワトソンに関する2025年に向けての計画について質問されたベリーGMは「デショーンについての焦点は、シーズン終了につながる大ケガに見舞われた選手に共通していることだが、まずはアキレス腱のケガから回復し、健康を取り戻すことが最優先だ。それ以外のことについては少し経ってから対処する」と答えている。
その“少し経った後”こそが、2025年以降のブラウンズの見通しにとって最も重要なポイントだ。ブラウンズがスタークオーターバックの獲得に大金を投じたことは完全に裏目に出ており、NFL史上最悪のトレードの1つとして語り継がれる可能性もある。このトレードを成立させるためにブラウンズがワトソンと結んだ歴史的な契約も同様に問題視されるだろう。
2022年にワトソンをあのような形で獲得したことは賢明だったのかと問われたベリーGMは「今は反省モードではない」と返答。