【NFL】QBワトソンの状況には「少し経ってから」対処するとブラウンズGBベリー
ワトソンはフィールドでもチームに貢献していなかった。そして、ウィンストンがワトソンの代わりに出場し、3回のタッチダウンを記録して勝利をもたらしたとき、たとえそれが唯一の問題ではなかったとしても、ワトソンが大きな問題であることが明らかになった。
ベリーGMがこの2年で2回ワトソンの契約を再編したため、ブラウンズは依然として巨額の支払い義務を負っている。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、今後2年間のワトソンのキャップナンバーはそれぞれ7,290万ドル(約112億5,764万円)で、ブラウンズが来年にワトソンをカットした場合、2025年のデッドキャップは1億1,890万ドル(約183億6,101万円)から1億7,270万ドル(約266億6,902万円)に達するという。
2024年シーズンのサラリーキャップは2億5,540万ドル(約394億3,989万円)に設定されていた。ブラウンズが2025年に競争力のあるロースターを構築するのに、そうした動きがどれほど厳しい影響を与えるかは、数学の専門家でなくても理解できる。
経済的に容認できる決別の道も存在している。ブラウンズは今夏、6月1日以降のトレードでワトソンを手放していれば、4,600万ドル(約71億0,350万円)のキャップスペースを確保できたかもしれない。その取引は、2017年にブラウンズがヒューストン・テキサンズから受け入れた取引に似ている可能性がある。当時、ブラウンズはテキサンズから2018年ドラフト2巡目指名権――最終的にはこれでスターランニングバック(RB)ニック・チャッブを獲得――および2017年ドラフト6巡目指名権を獲得する見返りとして、元QBブロック・オズワイラーの膨れ上がった契約を引き受けた。
しかし、ワトソンを獲得するという後悔すべき決断にさらにコストがかかることになるため、かつてのテキサンズと同様に価値の高い指名権を手放すという意思がブラウンズになければ、そのような取引が成立する保証はどこにもないと言える。