阪神ドラ2・今朝丸、高卒新人異例のマネジメント契約 中学時代所属の関メディベースボール学院がサポート
阪神のドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18=報徳学園)が、マネジメント契約を結ぶことが5日、分かった。高卒新人が入団1年目に契約するのは異例。中学時代に所属した関メディベースボール学院のサポートを受ける。 マネジメント契約は芸能活動とリンクして考えられがちだが、24年選抜準優勝右腕の場合、「トークショーやテレビに出ることが目的ではない」と関係者は語る。プロ野球選手は個人事業主。サラリーマンなら会社が処理してくれる納税などの事務手続きを、自分でする必要があり、煩雑だ。また、若手の場合、体のちょっとした不調を口にしづらい状況が訪れる可能性がある。こうしたパフォーマンスに影響を与えかねない要素を排除するために、野球事業や医療関係の実績がある同学院にアドバイスやサポートを求める。 同学院の総監督は米マイナーリーグを経て、近鉄、オリックスでプレーした井戸伸年氏(48)。厳しい世界を勝ち抜くために、グラウンド外のことは恩師が身を置く同学院のグループを頼り、自身はプレーに集中する。異例のマネジメント契約は、18歳らしからぬ意識の高さを印象づけた形だ。 2日の自主トレ公開では「何が自分に足りないかと考えた時に、体を大きくしないとプロでは通用しない。土台づくりをまずはしたい」と体づくりの必要性を口にしていた若虎。1メートル87の長身から最速151キロの直球を繰り出すポテンシャルを秘め、近日中に虎風荘に入寮する。甲子園のスターから猛虎のスターへ。その戦いがいよいよ始まる。 ▽関メディベースボール学院 兵庫県西宮市にある野球専門校。野球選手科と野球トレーナー科があり、滋慶学園、星槎大と提携して高校、大学卒業資格取得を目指す通信科を併設。さらに育成を目的とするクラブチームの小学部、中等部からなる。野球選手科は日本野球連盟にクラブチームとして加盟。かつて今朝丸が所属した中等部は23年4月、ヤングリーグからポニーリーグに転籍。24年3月、全日本選抜で初出場初優勝を達成している。