「魚肉ソーセージ」は調理せず、そのまま食べるのが健康的によい?医師に聞いた「ギョニソ」の効果的な食べ方
食べ合わせのオススメは?
管理栄養士と一緒に食の本を出版し卒後研修にも携わっている大和田先生は、ギョニソを美味しく効率よく食べるためのレシピも研究してきました。 ギョニソの食べ合わせや、ギョニソに合う調理方法をうかがいました。 ♦︎サラダに そのままで食べられるギョニソは、サラダにもピッタリ。 「ギョニソはそのまま食べるのが1番オススメです。フレッシュなレタス、ブロッコリーやトマト、脂質も多いアボカドなどと相性が良いです。野菜のビタミンやフィトケミカルを美味しく補えます。僕はオリーブオイルと胡椒(こしょう)をかけるだけで食べたりしています。ギョニソの塩味や風味を活かしてドレッシングを変えると楽しみが広がります」 ♦︎ギョニソ+チーズ ギョニソをパンにチーズと共に乗せたり、餅とにチーズと共に乗せたりすると美味しいとのこと。クラッカーにギョニソとチーズもピッタリ。 「あっさりしたギョニソに油分と旨味があるチーズの相性はとても良いです。薄くスライスしたギョニソとチーズを海苔で巻いても良いでしょう。明太子やイクラなど魚卵のマリアージュも美味しいです。チーズの種類を変えるとギョニソの風味も変化し楽しみが増えます」 ♦︎ソーセージ代わりに ソーセージの代用品として使うという調理法もオススメなのだとか。 「例えばナポリタンのソーセージやパンに挟むソーセージを、ギョニソに代えても美味しく食べられます。ケチャップやマスタードとの相性も良いです。冬は温野菜に追加すると魚の風味がまして美味しいポトフ風にもなります。ラーメンにギョニソと海苔を追加すると魚介風になり、食物繊維とタンパク質を補うことができます」
ギョニソは卵との相性が良い!
大和田先生いわく、ギョニソは卵と食べると良いこともあるのだそう。 「フィッシュオイルのDHA・EPAは胆汁があると吸収率が上がることが知られています。胆汁酸の排出を促す卵と一緒に食べると、吸収率があがるのでオススメです」 朝ごはんにいただく卵とソーセージを、卵とギョニソに置き換えるなどもよさそうです。 【レシピ】魚肉ソーセージのニラ玉 大和田先生が執筆されている『60歳 食べ方を変えるだけで健康寿命はもっと延ばせる!』(永岡書店刊)でも紹介されているレシピ「魚肉ソーセージのニラ玉」を、大和田先生自ら作っていただきました。 緑黄色野菜のニラには、ニンニク同様疲労回復物質のアリシンや抗酸化物質、ビタミン類が豊富。手軽に作れて朝食にも夕食にも合うのおかずです。 【材料】 魚肉ソーセージ 適量 ニラ 適量 卵 2個 鶏がらスープ 少々 塩 少々 胡椒 少々 【作り方】 (1)ニラの根本に近い部分をごま油などで炒める。 (2)香りが立ったら魚肉ソーセージ(「リサーラ」)と炒め、ニラの葉の部分も追加して軽く炒める。 (3)溶き卵に塩や醤油、鶏がらスープを入れて軽く加熱。炒めたニラと魚肉ソーセージを軽くヘラなどで合わせる。 (4)完成! 「ニンニクと同様の栄養素を持つニラと、良質なタンパク質のギョニソと卵の組み合わせは疲労回復に最適。ギョニソに塩味があるので、味付けで調節しましょう。ラー油をたらしても良いでしょう。お手軽ながら体を温める温かい食事になります」 ギョニソはそのまま食べても、他の食材と組み合わせて調理しても美味しい食品であることがわかりました。まさに七変化。 健康メリットのあるギョニソ。みなさんも食生活の中に組み入れてみてはいかがですか?