【衆院選】“スーパーから見る”衆院選 野菜も卵も…続々値上げ 各党の物価高対策は?賃上げは?
ではここから、どう賃上げをしていくのか、各党を見てみますと、キーワードとしては1500円というのが多くの党で掲げられています。それに加えて企業の支援対策も含まれているということなんですけれども、1500円以上、今1055円のものから1500円というと、400円近くですかね、上がるということになります。 経営者側はどう感じているんでしょうか? (中野颯大 記者) こちらのスーパーでは、今月に入って時給を50円上げたそうなんです。時給を50円上げて1130円にしたそうなんですが、ここから1500円となりますと、400円近く上げる必要が出てきます。ただ、社長に話を伺うと、賃金を50円上げるためには、数百万円の売上を追加で上げなきゃいけないそうなんです。 400円上げようと思うと、数千万円単位で追加の売上が必要になってきます。もちろん上げれるのもなら上げたいということなんですが、いろんな商品も本当に物価高の影響で値段が上がってしまっている状況なので、現段階の値段からさらに値段を上乗せするというのは、店にとっても、消費者にとってもかなり苦しい状況になってくると思います。 ですので、賃金を上げていくためには、何か別の方法で優遇する措置、優遇対策などがないと、立ち行かなくなる店も出てくるんじゃないかというような話もされていました。 体力のない中小企業などは、賃金を上げて、結果として会社が潰れてしまうということになってしまうと、元も子もないわけで、やはり従業員の生活を守りながら、賃金を上げて従業員の生活を守りながら、会社も続けていくというためには、どのような対策が必要なのか、そしてその対策を本当に実現できるものなのかというところを、各党の対策を含めて考えてほしいなと思います。 (中谷しのぶキャスター) 本当に実効性のあるものなのか、そこまでの議論をしっかりと見ていきたいですね。 (横須賀ゆきの解説委員) 専門家から指摘されているのは、中小企業が賃上げをした企業に関しては、コスト分として補助する。絶対に投資も積極的にやった中小企業に対しても補助するということで、大手企業とのバランスを図っていくのが、やっぱり経済活性化、消費促進につながっていくんじゃないかという指摘もあるので、ここは実際に実現してほしいです。