【激戦】兵庫県知事選きょう31日告示 過去最多7人出馬へ 全県議が不信任決議、斎藤前知事失職
9月30日の失職後は連日、街頭に立っておわびを続ける斎藤元彦氏(46)は、3年間の「県政の改革」の実績をアピールしています。 3年前は自民と維新の推薦を受けて初当選を果たしましたが、今回の選挙で支援に回る会派はなく、斎藤氏は「一から歩み出すということになったが、これまで進めてきた改革、躍動する兵庫に向けた(政策の)実現を止めないというのが大きなテーマ」と訴えます。
「斎藤氏の再選」を阻止しようと、一部の自民県議や立憲民主系の「ひょうご県民連合」の議員らが支援するのが前尼崎市長の稲村和美氏(51)です。 稲村氏は兵庫県議を経て、2010年に尼崎市長選に出馬。当時最年少の女性市長として初当選し。3期12年を務めたました。稲村氏は、「いま兵庫県はかつてない危機にさらされている。このままにしておくことはできないと出馬を決心した」と語っています。
県議会第2会派の「維新」は、もともと衆院選にくら替え出馬する予定だった清水貴之参院議員(50)に出馬を要請。清水氏は、維新を離党した上で「無所属」で出馬を決めました。 清水氏は、「(斎藤県政の)良い所は引き継ぐ」とした上で、「維新がどうとかではなく、党で選挙する状況ではない。幅広くいろんな方の声を聞きながら、兵庫県を再生していくのがミッション」だと語っています。
共産党からの推薦を受けて、無所属で出馬をする医師の大沢芳清氏(61)はどの候補よりもいち早く出馬を表明していました。 大沢氏は29日の公開討論会で、「貧困と格差が広がって、物価高が県民の生活を直撃している。今の県政には『命の平等』の考えが必要だと思っている。医療・福祉・教育の無償化、子育て支援を行い、どこでも安心して暮らせる兵庫県を目指す」と語りました。
「NHKから国民を守る党(NHK党)」党首の立花孝志氏(57)は24日、無所属での出馬を表明しました。 立花氏は24日の会見で「斎藤前知事がしたことは大したことはなく違法行為もない。このまま選挙が行われて、斎藤前知事の改革が止まることはあってはならない。発信力のある私が訴えることで合法的なサポートをしたい」と語りました。