【激戦】兵庫県知事選きょう31日告示 過去最多7人出馬へ 全県議が不信任決議、斎藤前知事失職
斎藤元彦前知事の失職に伴い11月17日に投開票が行われる兵庫県知事選挙が、31日、告示されます。 “パワハラ”などの疑惑をめぐり、県議会全員による不信任決議に対し、「出直し選挙」に出馬することを表明した斎藤前知事に対し、前尼崎市長や国会議員らが相次いで出馬を表明するなど、兵庫県の知事選としては過去最多となる7人がこれまでに立候補の意向を示し、激しい選挙戦になることが予想されています。
■「瞬間湯沸かし器」「暴君」も…斎藤前知事「必要な指導」 県議全員が“不信任決議”
斎藤前知事の“パワハラ”などの疑惑をめぐって、百条委員会が約9700人の県職員を対象にしたアンケート調査では、約4割の職員が知事のパワハラを「見た」「聞いた」などと回答。 「気に入らないことがあると机をたたいて激怒する」「到着が遅れそうになると公用車の座席を後ろから蹴る」などの具体的なエピソードが記載されていたほか、職員の間で「瞬間湯沸かし器」「暴君」などと呼ばれていたということです。 また、疑惑を告発し、その後死亡した元幹部職員への当初の聞き取りや懲戒処分について、百条委員会に出席した専門家は、「公益通報者保護法に違反する」と指摘しました。 これに対し、斎藤前知事は証人尋問で、職員への叱責について「不快な思いをした方がいるならお詫びしたい」とする一方で、「当時の私の認識は合理的な指摘だった」「必要な指導だった」などと主張。告発への対応についても、「告発文は誹謗中傷性が高く、適切だった」と繰り返しました。 斎藤前知事はその後、県議会の全議員による不信任決議を受け、9月30日に失職。 疑惑を追及する議会の百条委員会や、外部の有識者を交えた第三者委員会の調査は継続しています。
■斎藤前知事との対決に元尼崎市長や国会議員らが相次ぎ出馬表明
30日までに出馬を表明しているのは、前知事の斎藤元彦氏(46)、前尼崎市長の稲村和美氏(51)、共産から推薦を受ける医師で無所属の大沢芳清氏(61)、日本維新の会を離党した参院議員で無所属で出馬する清水貴之氏(50)、NHK党党首の立花孝志氏(57)、レコード会社経営者の福本繁幸氏(58)、会社社長の木島洋嗣氏(49)です。