ヤマハ、クアルタラロがポイント獲得「好スタートでチャンスを掴んだ」/MotoGP第12戦アラゴンGP スプリント
8月31日、2024年MotoGP第12戦アラゴンGPMotoGPクラスのスプリントがスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは8位、アレックス・リンスは17位で終えた。 【写真】ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第12戦アラゴンGP スプリント 土曜日の午前、雨上がりのフリー走行2回目は気温22度、路面温度25度でウエットパッチの残るドライコンディション。どのライダーも細心の注意を払いながら周回を重ね、クアルタラロが10番手タイムを記録し、リンスが20番手となった。 Q2進出に挑むふたりは、予選Q1で前後ともソフトを選択。ウエットパッチはほとんど無くなったが、イン側の縁石を避けてアタックを行った。クアルタラロが最後のアタックで自己ベストを更新するも届かず1分48秒775で17番手、リンスは21番手のグリッドとなった。 午後のスプリントは気温30度、路面温度49度、湿度も40%と打って変わって日差しが差す暑いコンディションに。スタートではクアルタラロが大きくポジションを上げ、2周目には9番手とポイント圏内に食い込んだ。リンスも他のライダーの転倒などがあり序盤に17番手へ上がった。 折り返しの6周目に8番手に上がると、目の前にはペースに悩むフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が現れ、オーバーテイクの機を伺いながら後を追った。9周目のバニャイアとの攻防の最中、クアルタラロは後方から追い上げてきたエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)にバニャイアもろとも抜かれ、9番手に。 残り2周、バニャイアの前に出るもポジションを取り戻されてしまうが、最終周に攻略し8番手を奪取。そのままポイント圏内を守り切り、8位でチェッカーを受けた。クアルタラロは第8戦オランダGP以来、今季6度目となるスプリントでのポイント獲得となった。 そしてリンスは、前を走るルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)を追い続け差を詰めて行ったが、オーバーテイクには至らず17位でフィニッシュとなった。 ■ファビオ・クアルタラロ(予選:17番手、スプリント:8位) 「今日は良かったね! 何人かのライダーが僕の前でホイールスピンをしているのが見えたから、好スタートからチャンスをつかみ、最大限まで順位を上げたんだ」 「自分の前にいる集団のペースはそれほど速くなかった。ペッコ(バニャイア)のような素晴らしいライダーたちと戦えたし、今日のレースは楽しかったよ。僕らのガレージにいる人たちや僕自身を笑顔にするいい機会だった。僕たちはいつもベストを尽くしているし、今日のスプリントは僕たちにとって楽しいものになったよ」 ■アレックス・リンス(予選:21番手、スプリント:17位) 「スプリントは少し難しいものになったね。後方からのスタートだったから、序盤で何台かのクラッシュに巻き込まれて難しい展開になった。スタート直後のアレイシ(・エスパロガロ)を避けることができず、最後尾まで後退してしまった」 「順位を挽回しようとして、(ジョアン・)ミルをオーバーテイクしたけど、マリーニはかなり離れていた。追いつくことができたが、そのあと彼の後ろに引っかかってしまった。15コーナーの進路変更で彼をオーバーテイクしようと思っていたんだ。しかし、彼もそれに備えており、オーバーテイクすることができなかったよ」 [オートスポーツweb 2024年09月01日]