君島十和子・忙しい時のスケジュール管理「仕事、家事、子育てと大忙し!今日の自分に一点集中の精神で乗り切るべし」
忙しくて焦りそうになるといつも思い出すのが、『なるようにしかならないんだから、今日のことだけ心配してればいいの』というある先輩の言葉。『間に合わなかったらどうしよう』とか、『これで失敗したら……』なんて不安は、起こってもいないことをあれこれ心配しているだけ。たとえうまくいかなかったとしても、反省はしてもいいけど後悔はしなくていい。先輩の言葉通り、すべてはなるようにしかならないのですから。そんなことで、自分の価値を下げなくてもいいんです。とにかく今にとことん集中して、優先順位の高いものから、片づけていく。それができることがもう、素晴らしいし、頑張っている証なのですから。
現在の私の優先順位は、まず第一に仕事。それも、取引先や雑誌、TVといったメディアにまつわるお仕事など、自社以外に関わるようなもの、次が自社の仕事、そして家庭。娘たちも大人になり、小さい頃のようなフォローは必要がなくなりました。もちろん、心配する気持ちは昔と変わらずあります。人生経験が長い分、若者特有の危なっかしさをハラハラしながら見つめることも。だけど、転ばぬ先の杖を大人になってまで差し出してしまったら、彼女たちの失敗から学ぶチャンスと私の時間、両方を失うことになる。なので、今は心配は心にしまって、一歩引いて見るようにしています」
子育てしながら働いていた時代が一番、バタバタでした
「子育て中は、“時間がない”がデフォルトですよね。夫は育児を“手伝う”ではなく、自分ごととして考えてくれる人でしたし、実家も遠方ではなかったので、働く母としては恵まれているほうでしたが、娘たちがまだ小さかった頃は、綱渡りしているような毎日でした。なので、ワンオペだったり、ご実家が遠かったりするお母さんたちの大変さはもう、言葉では言い表せないほどだと思います。だからこそ、頼れるものは全部頼る!という気持ちでいてほしいと思うのです。行政のサポート、保育園やシッターさん、ご近所さんやママ友。誰かに頼ることはいけないことではありません。日頃から、いざというときのための行政のサポートやシッターなどの情報をたくさん集めておき、ご近所さんやママ友といい関係を築いておくことが大事です。私の場合は、普段から当時住んでいた同じマンションのお子さんを預かったり、預けたりして交流を深めていました。