「おしゃれで環境に優しいって最高!」防臭性を備え、水洗い可能なネイティブシューズは今季のマストアイテム『SDGsモノ』
今や、誰しもが欠かすことのできない“SDGs”への配慮がなされた、魅力的なモノやサービスを紹介していく当連載。今回取り上げるのは「ネイティブシューズ」です。 ⇒【写真】ネイティブシューズの最新作、“SDGs”への配慮がなされた取り組みを詳しく、画像を見る 『SDGs』を今一度おさらい! 2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標。「貧困」「持続可能な消費と生産」「気候変動」など17のゴールと169のターゲットから構成される。2030年が達成年限。
サトウキビ由来の樹脂で温室効果ガスの排出を抑える
2009年、カナダ・バンクーバーで生まれたフットウエアブランドであるネイティブシューズ。創業以来、真剣に取り組んできたのが二酸化炭素排出量の軽減だ。その想いの深さは、展開するすべてのプロダクトに温室効果ガスの排出量が少ない素材を用いていることからも伝わってくる。 ネイティブシューズ ジェファーソン プリント ¥10,450 たとえば鮮やかな色表現が印象的なスリッポンシューズである「ジェファーソン プリント」には、サトウキビに由来する独自素材シュガーライトが使われている。サトウキビは砂糖を作ったあとに廃糖蜜が残り、これを蒸留することでバイオマス原料を生成できるサステナブルな素材として知られている。 ネイティブシューズはこれをEVA素材と配合させ、従来よりも温室効果ガスの排出を抑制させることに成功。さらに、快適な衝撃吸収性やニオイがつきにくい防臭性、水洗い可能なイージーケアといった機能性もユーザーから評価されているポイントだ。 とにかく履き心地がよく、心をくすぐるようなファッション性があって、実は環境にもしっかり配慮されている。アパレルの世界でも、SDGsの理念に適っていることが、もはや当たり前の時代が訪れている。 シューズをモチーフにしたフォルムで、アイレット部分を通気孔にしたデザイン。 全体にシュガーライト素材を採用。トゥキャップなどの一部にリサイクルラバーを用いた。
さまざまな貢献を果たすネイティブシューズの取り組み
環境に関する、ネイティブシューズの取り組みをもう少し詳しく見ていこう。 ■藻類バイオマスを活用したブルームも採用 ネイティブシューズでは、シュガーライトのほか藻類バイオマス・ブルームも採用、自然に再生可能な資源である藻類を淡水から掃き集め、発泡EVAに配合したもの。藻類の積極的な採取は、海洋環境の改善にも貢献する。 ■本国ではリサイクルプロジェクトも実施 本国カナダにおいては、使い古した同ブランド製シューズをリサイクルする「Native Shoes Remix プロジェクト」を実施している。粉砕した後、シートや遊び場の床材、断熱材など多用途の素材として再利用されている。
取材・文/横山博之
MonoMaxWeb編集部