50代の実家じまい。「早く処分すればよかった」と痛感したもの3つ
多くの人にとって、実家の片づけは気が進まないもの。やらなきゃと思ってはいても、ついつい先延ばしにしてしまいます。整理収納コンサルタントの須藤昌子さんは、昨年から義実家じまいを実践中。その経験を踏まえ、早いうちから処分しておくことをおすすめするものについて詳しく教えていただきました。 【実際の写真】2階には、どっしりとした衣装ダンスが3つも鎮座
とにかくものが多い…。義実家じまいは時間との戦い
須藤さんが現在取り組んでいるのは、義実家の処分です。80代の義両親は認知症が進み、施設へ入居することに。あき家となった実家を少しずつ整理しています。 「施設で使うために持ち出したものは衣類などほんの少しだけ。冷蔵庫の中にある食品、残された日用品や家具家電など、それ以外のすべてのものを片づけなくてはなりません。あまりの多さに気が遠くなり、逃げ出したいと思ったことはこれまでに何度もあります」 もうだれも住んでいないあき家。放置すれば家は傷み、庭だって草木が茂って荒れていく。不在の期間が長くなるほど、税金もかかっていきます。 「私たち夫婦も50代。ずっと元気でいられるわけではありません。そう思うと、実家じまいは時間との戦いだなと実感しています」
1:大きくて重い収納家具。もう自力では運び出せない
実家じまいを進める中で、須藤さんは「早く処分しておけばよかった」と後悔しているものがいくつかあるそうです。真っ先に挙がったのは、大型家具。 「2階の納戸には、大きい衣装ダンスが置いてありました。しかも3つ! 昔の家具らしく、どっしりしていて重いのです。50代の夫婦ふたりではとても持ち上げられませんし、急な階段を下ろすのも無理。なんとか分解して運べないかとがんばってみましたが、難しいと判断しました」 これはもう業者に頼むしかなさそうです。人手があり、体力もしっかりあるうちに処分しておけばよかったと感じています。
2:大量の電球を発見。使い道もなく、お金の無駄!
片づけていてびっくりしたのが、電球の多さ。 「大小、さまざまな電球がたくさん出てきました。電球はいつきれるかわからないから、心配するあまり買いだめしておこうと思ったのでしょう。でもこんな数は必要ありませんよね? 結局使いきることなく無人の家になってしまったので、もったいないです」 須藤さんによると、懐中電灯も同じようにたくさんしまい込まれていたとのこと。たとえ電球がきれても、こんなに懐中電灯があれば困らなかったはずだと矛盾を感じたそうです。