「刺激を受けた」田中聡が胸に刻む湘南の先輩・遠藤航の金言「ビルドアップももちろん大事だけど...」
強い想いが空転するような形で黒星
6月30日、湘南ベルマーレはJ1第21節で京都サンガF.C.とホームで対戦し、0-1で敗れた。 【PHOTO】“湘南のために!”最後まで声援を送り続けた湘南ベルマーレサポーター!(Part1) この試合には、湘南U-18出身で2010年~15年まで湘南に在籍したリバプールの遠藤航が来場。試合前や試合後に古巣の選手たちと対面し、言葉を交わす場面があった。 なかでも、遠藤の言葉に「刺激を受けた」のが田中聡だ。同じ湘南U-18出身者として、そして守備的MFとして、世界トップクラスで戦う日本代表キャプテンからもらった“金言”があるという。 「サッカーのこととか、海外の話とか、少しだけど聞かせてもらいました。特に刺激を受けたのは、『もっと奪う力を伸ばせ』ということ。『ビルドアップももちろん大事だけど、一番は武器を伸ばすことだ』と」 試合前にも遠藤から激励された田中。「頑張ろうと思った」なかで臨んだ京都戦だったが、内容・結果ともに納得のいくものではなかったと語る。 「気合は入っていたけど、パフォーマンスは全然ダメでした。チームとして準備してきたものを出せなかったし、気持ちの部分でも負けていた。後半からスイッチが入ったけど、それでは遅い。難しい試合になってしまいました」 試合前の時点で湘南が18位、京都が19位と順位の近い相手との一戦。また、かつて湘南を率いた曺貴裁監督が指揮を執る京都が相手で、尊敬する先輩も観戦している。様々な要素が重なり、いつも以上に気持ちをこめてプレーしたはずだが、強い想いが空転するような形で黒星を喫した。 お世辞にも良いゲームだったとは言えない内容だったが、この悔しさをバネにできれば、あるいは田中が遠藤のアドバイスを成長の糧にできれば、京都戦の敗戦も「収穫だった」と言える日が来るかもしれない。 取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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