【神宮大会】巨人育成1位の富士大強肩捕手が準々決勝で敗戦「富士大に来なければ、ここまで成長できていない」
◆第55回記念明治神宮野球大会▽大学の部準々決勝 創価大3-0富士大(22日・神宮) 有終の秋、大学日本一を飾る。そんな富士大ナインの夢が破れた。創価大に0-3で4安打完封負け。今秋ドラフトで巨人に育成1位で指名された坂本達也捕手(4年=博多工)は3打数無安打と快音は響かず。潔く敗戦の責任を背負った。 「悔しいというよりは、実感が湧かない。終わっちゃったんだという…。(先発した左腕・佐藤)柳之介の良さ、ベストピッチングをうまく引き出せなかった。もっと柳之介に投げさせたかった。もう受けられないのかな、というのが一番です」 先発した佐藤は制球に苦しんだ立ち上がりを攻略され、2回までに3失点。3回以降は両校スコアレスの投手戦だっただけに、悔いが残る失点だった。「もっと柳之介が落ち着いて投げられるようにしたかった。捕手の責任です」と言った。 富士大は今秋ドラフトで、育成2人を含む6人が指名を受けた。4年間バッテリーを組んできた佐藤は広島のドラフト2位。今後は同じセ・リーグで争うことになる。「いち早く支配下に上がって、柳之介とかと戦いたい。富士大に来なければ、ここまで成長できていない。人間力も野球人としても、成長できて良かった」と坂本。二塁送球は球界トップクラスの1・8~1・9秒台を常時計測し、50メートル走6秒1の俊足も売りの“走れる捕手”。次なるステージへ。華の東京で腕試しだ。(加藤 弘士) ◆坂本 達也(さかもと・たつや)2002年8月31日、福岡県生まれ。22歳。小学2年から野球を始め、最初は内野手。中学から捕手がメインとなり、博多工を経て富士大に進学。2年からレギュラーをつかみ、今秋の北東北大学リーグでは、攻守の要として無傷の8連勝で39度目の優勝に貢献。最近の趣味はサウナ通い。173センチ、76キロ。右投右打。
報知新聞社