パリ・パラ閉幕:偏見とバイアスからの解放 「障害者のスポーツ」を超えて
パリ大会の期間中、どこに行っても人気だったマスコットキャラクターのフリージュくんは、両大会で共通のキャラクターだった。ただ、細かい設定の違いはあって、パラリンピックのフリージュくんは右足が義足だ。2体はフリージュ家の一員であり、そのモットーは「ひとりだとしても速く行ける。一緒ならもっと遠くへ行ける」。 2024年のパリ・パラは成功のうちに終わった。だからこそ、新しい課題も生まれている。可能性と課題の追及。私のパラリンピックの取材は、新たなステージに入りそうだ。
【Profile】
越智 貴雄 1979年大阪府生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業。2000年のシドニー・パラリンピックからパラスポーツの取材を始め、パラリンピックは12大会撮影取材。2004年にパラスポーツ専門メディア「カンパラプレス」を設立。写真集出版、新聞連載に加え、義足女性のファッションショーや写真展なども主催してきた。著書「チェンジ! パラアスリートを撮り続けてぼくの世界は変わった」。 西岡 千史 1979年、高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「THE JOURNAL」「週刊朝日」「AERA dot.」編集部などを経て、現在はフリーランス記者。