バイエルンはトゥヘル体制のままの方が良かった? 難しい今季の評価「レヴァークーゼンが強すぎただけで……」
コンパニ体制は成功となるか
今季ブンデスリーガのタイトルを失ったバイエルンは、新シーズンよりヴァンサン・コンパニを指揮官に迎えて新たなスタートを切る。 すでにシュツットガルトから日本代表DF伊藤洋輝を獲得していることもあり、これまで以上に日本からの注目度も上がっているだろう。 何と言っても気になるのは、指揮官としてはまだまだ経験が浅いコンパニがドイツ最大の名門バイエルンを頂点へ導けるかどうかだ。トーマス・トゥヘルからコンパニへバトンタッチするわけだが、これはギャンブルとも言える決断だ。 トゥヘル政権を続けるべきだったと語る者もいる。レスター・シティで活躍したDFロベルト・フートもその1人だ。独『Bavarian Football Works』によると、フートは今季のブンデスリーガではレヴァークーゼンが強すぎただけで、トゥヘルに大きな問題があったわけではないと見ている。 「バイエルンがタイトルを争うことは常に予想されていることだが、今季に関してはレヴァークーゼンがあまりに強すぎたと言わざるを得ない。ビッグクラブが上手く戦えなかった時には批判が起こるものだけど、時には他のチームの方が優れていたと認めざるを得ないこともある」 「ドルトムントやチェルシー時代もそうだったように、トゥヘルは少し扱いにくいところもある。しかし、バイエルンは選手や組織と上手くやっていく人を求めているのか、それともミュンヘンにタイトルをもたらす人を求めているのか。個人的には、トゥヘルを留任させるべきだったと思う」 果たしてコンパニ体制は上手くいくのか。レヴァークーゼンがシャビ・アロンソの下でさらに強化されると考えると、新シーズンも簡単にはいかないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部