【閲覧注意】世界で最もゾッとする「究極のクモ」3種
必ずしも病気としての「クモ恐怖症」でない人でも、クモを見ると身がすくむことがあるだろう。だが、2022年1月の研究によると、人口の6.1%が医学的に恐怖症として診断される可能性もあるという。これらの8本足で這う不気味な生き物は、ブーツの中に隠れていたり、あるいは人を動揺させるような速さで動き回り、床や壁や天井に、ただ存在するだけで人をゾッとさせる。 【画像】毒性、体長、体重の点から「究極」と考えられる3種のクモ 実際にはほとんどのクモに害はなく、人に脅威をもたらすほどの毒を持っていないとはいえ、人間の本能的な恐怖は深く根付いている。その理由はおそらく、人類の先祖にとってクモはある種の本物の脅威だったからだ。 この記事ではクモの中でも毒性、体長、体重の点から「究極」と考えられる3種をご紹介しよう。 ■1. シドニージョウゴグモ:世界で最も危険な毒グモの可能性大 シドニージョウゴグモ(学名:Atrax robustus)は、まず間違いなく世界で最も危険なクモだ。その理由は強力な毒と、そして何よりも攻撃的な習性のためである。 クモは普通、生来の餌食ではない人間を積極的に追い求めることはない。このオーストラリア東部に生息するシドニージョウゴグモに捕食される心配はないが、このクモが身の危険を感じると何度も牙で噛みつき、このクモが持つ猛毒のロブストキシンを何度も注入するということは記録にある事実だ。 ロブストキシンの別名であるデルタ-アトラコトキシンはイオンチャネルを阻害する。つまり神経や筋肉の正常な機能を阻害するため、人間などの霊長類にとりわけ有害だ。激しい痛みや筋肉の痙攣、呼吸不全を引き起こし、極端なケースでは死亡することもある。 シドニージョウゴグモの体長は通常2.5~5センチほど。外骨格は光沢のある焦げ茶色や黒色をしている。屈強なずんぐりとした体格で、たくましい足と大きくて下向きのよく目立つ牙を持つ。後部には特徴的な出糸突起もあり、これらすべての特徴から、目の前にいるクモがシドニージョウゴグモであればすぐわかるはずだ。