旭化成エレ、車載にも対応した新ハイエンドステレオDAC「AK4497S」
旭化成エレクトロニクスは、カーオーディオなどの車載用途にも対応したハイエンドステレオDACチップ「AK4497S」を発表した。サンプル出荷は11月より開始しており、量産出荷は2025年3月の予定。 AK4497Sの「S」は「Superior」の意味。進化したVELVET SOUNDテクノロジーを採用している。据え置き機器やポータブルオーディオ機器に使用されていた「AK4497」よりも、音質、特性、使いやすさが進化。音の傾向としては、「AK4497よりも音の力強さやスピード感を大幅に向上。低域から高域まで広いレンジで豊富な情報量を有した忠実な原音再生が可能」という。 フラッグシップDAC「AK4499EX」に搭載のDWA(Data Weighted Averaging)ROUTINGテクノロジーを採用することで、素子ばらつきの影響をより低減。高いノイズ特性、歪み特性を実現したのが特徴。AK4497から、ノイズ特性、歪み特性がアップグレードされた。SN比(A-weighted)は129dB、THD+Nは-117dB。 デジタル入力は、最大768kHzのPCM入力とDSD 512に対応。PCM-DSD自動検出機能を備え、システム側で切り替えノイズ対策のための複雑な操作をすることなくPCMとDSDを切り替えられる。車載品質にも対応。車室内での高音質化に貢献するという。
AV Watch,山崎健太郎