炭酸水は身体に良い?悪い? 健康への影響とメリット&デメリット
水は一日1.5~2リットル飲むべし
ナショナル・ハイドレーション・カウンシル(National Hydration Council)のアドバイザー、エマ・ダービーシャー博士は、一日2リットルの水分を摂るよう薦めている。 その水分とは、ミネラルウォーター(ガス入り、ガスなしどちらも)、紅茶、コーヒー、ジュースなどの飲み物や食べ物ならなんでもいいのだそう。ただし割合としては、70~80%は飲み物、20~30%は食べ物から摂取できるとベストだという。 「水分補給に最適なのは、ミネラルウォーター(炭酸を抜いたもの)、炭酸水、水道水。ですが、ほとんどの人たちは日頃から十分に水を飲んでいません」
パーソナル・トレーナーで栄養士のトム・オリバーも、炭酸水でも普通の水でも効果は同じだと話している。「体の60%は水でできていますが、汗や尿によって水分が排出されてしまいます。一日1.5リットルのミネラルウォーター(炭酸を抜いたもの)、もしくは炭酸水で水分補給しましょう」。 さらにミネラルウォーター(炭酸を抜いたもの)が一番身体にいいけれど、「だからといって炭酸水が身体に悪いという訳ではありません」と説いた。またクライアントに水を飲むよう指導しているという栄養士のカレン・ニュービー氏も、水が苦手なクライアントにはまず炭酸水を薦め、徐々に水道水に移行するよう助言しているという。
炭酸水は便秘や消化不良の解消にも効果的
2002年に公表された論文には、消化不良、便秘、胆汁分泌の低下を患っている患者が炭酸水を飲むことで、全ての症状が改善されたと書かれている。 他にも、2011年に発表された研究論文にも脳卒中を患っている高齢者が炭酸水を飲むことで、お手洗いに間に合うようになり、便秘が改善されたと報告。ただしIBS(過敏性腸症候群)の人は要注意。