炭酸水は身体に良い?悪い? 健康への影響とメリット&デメリット
腸の痙、膨張感、下痢、便秘などを引き起こすIBS(過敏性腸症候群)患者は、炭酸水や炭酸を含む飲み物を摂ると、膨張感がさらに悪化すると栄養士のアンジェリーク・パナゴス氏は注意。 「炭酸水が消化を促進し、便秘を改善することは実証されています。でもガスが含まれているため、なかには膨張感を感じる人もいるようです。膨張感が起こりやすい人、もしくはIBS持ちの人は、大量の炭酸水を飲むことを避けるように」。 ロンドンのキングスカレッジ病院もIBSについて調査したところ、炭酸水や炭酸を含む飲み物が膨張感を悪化させることが分かったという。
炭酸水の飲みすぎには注意
栄養士のアンジェリーク・パナゴス氏は、IBS持ちでなくても食事の時間帯に大量の炭酸水を飲むと胃酸分泌を低下させてしまうと警告。それに炭酸水にはナトリウム(塩分)が含まれているため、喉が渇いている時には効果的だけど、大量に飲むのはNGだそう。 ナショナル・ハイドレーション・カウンシル(National Hydration Council)のアドバイザー、エマ・ダービーシャー博士は、「水の採取地やその地質によりミネラル成分が違います。そのため炭酸水に含まれる塩分量もブランドによって異なります。ボトルの栄養成分表示には塩分量も記載されているので、気になる人はチェックを」と説明した。
炭酸水のデメリットとは?
英国栄養士会(British Dietetic Association)のスポークスパーソン、デュアン・メラー氏は、炭酸水のデメリットとして「歯のエナメル質を侵食しやすい」ことを挙げている。「食事と一緒に適度に飲むよう心がけましょう。でも水道水の方が歯にいいし経済的です」。そして炭酸水は糖質を含む炭酸飲料の100倍も歯に優しいので、どうしても炭酸が飲みたいときは、炭酸水を飲んだ方が良いという。
結局のところ、「炭酸水と肥満の関連性は低い」という意見が大半を占めた。炭酸水はカロリーゼロで、健康にもいいことが分かったし、今まで通り飲んでも問題なしと言えそう。あとは適量を守って、ミネラルウォーター(炭酸を抜いたもの)で十分に水分補給をしましょう。