明日ドラフト!元ヤクルト編成部長で阪神スカウトも務めたノムさんの”元側近”が選ぶ「本当に獲得すべき8人」
また“番外編“として明大の丸山和郁外野手をピックアップ。174センチ、77キロと小柄だが、左投げ左打ちで50mを5秒台で走る俊足。前橋育英高時代には投手として144キロを出した身体能力があり、「スピードだけは鍛えられない。プロでの役割のある特徴を持った選手」と松井氏。阪神の近本光司タイプだ。 社会人では三菱自動車倉敷の最速152キロ右腕、廣畑敦也、最速153キロで三振奪取率の高いJR東日本の左腕、山田龍聖の2人にフォーカスし、関大出身の三菱重工Westの左腕、森翔平の評価は下げた。 「社会人の中で一番評価したいのは廣畑。ちょっと上を向いて投げる変則フォームでバッターはタイミングを取りにくい。体の力があり腕も振れてストレートに力がある。左足にもう少し体重が乗るようになれば、もっとボールの威力は増す。ポテンシャルが高くノビシロもあり1位候補だと思う。山田は社会人らしく投球フォームが安定している即戦力。右打者の外へのチェンジアップが鋭く三振が取れるが、対左打者が苦手のように見えるのが難点。森は、もうひとつ体全体のキレがないのが気がかりだ」 松井氏はドラフトを前に、こう独自の評価をまとめた。 「“高校BIG3“は、大学、社会人に混ざっても高いレベルにある。特に小園は全体を見ても即戦力に近いレベルにあり、総合的に今ドラフトのナンバーワン選手と見る。ドラフトでは、他球団に先に獲得されることを念頭におき、全候補の評価を順番に並べておくのだが、別表にまとめたように私の独自評価は、小園、隅田、廣畑、正木、達と森木が同列、そしてブライト、番外編で丸山という評価順になった」 2021年のドラフトにドラマはあるのか。運命のドラフト会議1は明日1日午後5時スタートだ。 (文責・論スポ、スポーツタイムズ通信社)