明日ドラフト!元ヤクルト編成部長で阪神スカウトも務めたノムさんの”元側近”が選ぶ「本当に獲得すべき8人」
続いて2番手に評価したのは、天理の193センチの大型右腕、達孝太だ。 「将来性のある投手。まだ下半身ができていないのでバラつくが、ボールに角度があり、プロ入り後の観点で見ると魅力的だ。遠投の映像を見たことがあるが、腕の振りはピッチングより良かった。あれをマウンド上でできるようになればスピードはもっと出る」 達と同じく将来性を評価したのが中学時代に軟式で150キロをマークして話題となった森木。甲子園出場経験はなく、故障もしたが、今なお150キロ台の速球が武器。中学時代から森木をチェックしていたという松井氏は、「素材は間違いない。ここから駆け引きやコントロールのプラスアルファが楽しみな投手。ただノビシロという点に懸念が残る」という。 “BIG4“で、さらに「評価が難しい」としたのが、ソフトバンクが1位指名を公表した風間だ。夏の甲子園の1回戦では帯広農を相手に10奪三振の2失点完投勝利。最速は150キロをマークした。 「化けたら凄いという期待値はある。大魔神こと佐々木主浩クラスの素材だが、未知数な部分が多い。気になるのは、右打者の外角に質のいいストレートがいかないこと。内角に抜けてボール球になるケースが目立つ。球団によって評価が分かれるのでは?」 また“BIG4“以外には、北海の左腕、木村大成が目についたという。地元の日ハムが狙っているとされる左腕。最速150キロで、春夏と連続出場した甲子園では、スライダーを武器に2試合で8三振ずつ奪っている。 「腕の振りがよくヤクルトの高橋奎二の3年夏のイメージに重なる」 大学生のドラフト候補は左腕の好投手と長打力のある野手が豊富だ。 松井氏が「文句なしのナンバーワン」と評価したのが、西武が1位指名を明らかにした左腕の隅田。6月の全日本大学選手権の上武大戦で0-1で敗れたものの完投で14個の三振を奪い注目を集めた。最速は150キロで縦のスライダー、カット、チェンジアップ、スプリットを駆使する。 「映像を見て驚いた。ストレートと変化球の腕の振りが全部一緒。オリックスの宮城大弥と同じ特徴を持つ勝てるピッチャーだ。ストレートも角度がよく伸びる。コントロールのバラつきもなく、クイックもできる。完成度の高い即戦力だ。西武が1位指名を公表したが重複指名する球団が出てくると思う」 首位のオリックスを引っ張り12勝3敗をマークしている2年目左腕の宮城に重なるという。