肌を冷やしてからメイクすると化粧ノリが良くなるってホント...?美容家の見解は。
昨今、日本の美容業界は、美容大国である韓国の影響を強く受けている感があります。韓国では冷やしてからメイクするのが鉄板だという話を聞きますが、日本でも猛暑の夏は特に取り入れている方が多いのではないでしょうか。
実際のところ嬉しい効果は期待できるのか、肌に負担はかからないのか、美容家の筆者が解説します。
朝、肌を冷やしてからメイクして期待できる効果はある?肌への負担はないの?
朝、肌を冷やしてからメイクすると、毛穴を引き締めることによって過剰な皮脂分泌を抑え、化粧崩れを防ぐ効果が多少なりとも期待できます。
しかし、その一方で冷やすことは肌にとってストレスとなる可能性があり、赤ら顔の原因になってしまうことも。つまりリスクの大きな美容法と言えます。
また、顔を洗った段階で肌を冷やすと、毛穴が引き締まることによって化粧水などがなじみにくくなる可能性があります。いずれにしても筆者の観点では、朝、肌を冷やすことを習慣にすることはおすすめできません。
どんなシーンなら肌を冷やしてもいいのか?
では、肌を冷やすこと自体が絶対にNGかといえば、決してそうではありません。たとえば、紫外線の影響を強く受けたとき、肌はやけどと似たような状態になっています。そんなときには肌を冷やし、ほてりを鎮めることが重要です。冷たいタオルやガーゼなど薄手のものでくるんだ保冷剤などを肌に当て、ほてりを鎮めましょう。
●朝のメイクのりをよくしたいなら、冷やすだけでなく、温めて メイクのりをよくする目的で肌を冷やしたいというなら、温冷美容を取り入れるのがおすすめです。やり方は、下記の通り。
1.朝、洗顔を済ませてからスキンケアを行う。 2.電子レンジなどで蒸しタオルを作り、肌を温める。 3.冷たい水に浸したタオルなどで肌を冷やす。
温めることと冷やすことをセットで行うなら、最後に肌を冷やして終えるのでも構いません。ただし、冷やし過ぎはNG。肌が冷たくなったと感じたら冷やすのをやめ、肌にできるだけストレスをかけないようにしましょう。
温めることと冷やすことは繰り返しても構いませんが、2セットまでに留めるのがベスト。温冷美容のメリットは、血流を促進させることにあります。そうすることで朝に感じやすい血行不良によるくすみ、むくみなどにアプローチすることができ、メイクのりをよくする効果も期待できます。