国宝 熊野速玉大神坐像や夫須美大神坐像など 特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」第Ⅳ期展示 和歌山県立博物館
テレビ和歌山
「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20年を記念した特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」の第Ⅳ期の展示が、和歌山市の県立博物館で行われています。
県立博物館で、来年3月まで5期に分けて熊野・高野の名宝を紹介する特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」の、第Ⅳ期展示「熊野信仰の美と荘厳―熊野速玉大社の神像と古神宝―」では、熊野三山の一つ新宮市の熊野速玉大社やその摂社の阿須賀神社が所蔵する、神像彫刻や古神宝など30点余りが展示されています。 このうち、「熊野速玉大神坐像」や「夫須美大神坐像」は、ともに平安時代前期に造られたと伝わる熊野信仰を象徴する神像彫刻で、国宝に指定されています。
また、「金銀装鳥頸太刀」は、明徳元年・1390年ごろ、後円融上皇が大社に奉納したと伝わる太刀の拵で、こちらも国宝です。 鳳凰や麒麟といった天皇家ゆかりの意匠と、神仏習合に基づく宝珠や輪宝があしらわれ、天皇家と熊野の神々のつながりが見て取れる、貴重な神宝だということです。 今期の展示は来年1月19日までで、期間中週末には博物館の担当学芸員による展示解説などが行われます。
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