かみつけの里博物館 県内出土の子持勾玉を集めた特別展 群馬・高崎市
群馬県内で出土した子持勾玉を集めた特別展が群馬県高崎市のかみつけの里博物館で開かれています。 子持勾玉は、「子」と呼ばれる突起部分が特徴的な、長さ10cm前後の大型勾玉で祭事に突起部分を折って増殖を祈願したと考えられています。 群馬県では日本全国で一番多い約70例の子持勾玉の存在が確認されています。今回の特別展では、5世紀後半から7世紀までにつくられ、県内で出土した子持勾玉52点が展示されています。古墳時代の5世紀後半のものは立体的で、細部まで作りこまれたものが多く、時代を追うごとに徐々に平面的になるなど、簡易化されていきました。 また、会場の一角には原石から子持勾玉が作られるまでを学ぶことのできる展示ブースもあります。特別展は来年3月2日まで開かれ、期間中は子持勾玉に関する講演会や学芸員による展示解説も予定されています。