48歳・佐藤慎太郎はS班陥落も“何も終わってない!” 白旗持たずで己の競輪を全う「来年何を見つけられるかは未知数」
でもこの1年、心からの実感を込めて、肉体の維持向上だけに取り組むだけではダメだと自然に認められるようになっていった。自転車を変えて、寸法を変えて、パーツを変えて。そこで発見できることにはいつも期待があった。 来年のオレが何を見つけられるかは未知数だ。でも探していく。それがシード権のアドバンテージを埋めるものになるか、レベルアップのヒントが存在してるかすらわからない。でも未知数だからきっと面白い試行錯誤になるだろう。 所属級班が変わろうが、競輪選手なので、どの立ち位置で走っても勝ちに向かっていきたい気持ちは何も変わらない。何を見つけられるかは未知数。どんな時もどんなこともやってみなくてはわからない。それが今言えるすべてじゃないかな。
■さいごに S級S班佐藤慎太郎を応援してくれたみなさんへの感謝と未だ気持ちが折れていないことは伝えられたと思うので、今月のコラムは仕舞にする。最後に心配をかけているから、ケガの状況だけ報告しておく。「頸椎棘突起骨挫傷」という診断がつき、今も痛みが全く引かず。落ちた瞬間に首にダメージ負ったのは理解していたし、担架の上で手とか指とか脚とかしっかり動くことは確認したんだけど。やっば首はダメだったわ。
一昨年は2回連続で意識やら記憶やらが飛んじまう落車したから、今回はオレの意識があるのを確認して、小松崎大地が「安心した」って言ってくれた。命をかけて戦うと決めて走った競輪祭。本当に危ない落車をしたと思う。今回ばかりは自分を過信せずに、ここまでずっと突っ走った分、しっかり療養しようかと。トレーニングも少しの間は休みだな。身体を労い、これからどう戦うか整理する時間に充てようと思う。何も終わってないので。以上!