2025年に「周年」迎える企業

東京商工リサーチ（TSR）は、「周年企業」について2025年に節目を迎える企業の状況をとりまとめた。同社の企業データベース（約430万社）から抽出・分析したもの。それによると、100周年を迎える企業は全国で2000社。三菱食品、中外製薬、日本放送協会（NHK）、野村證券などを傘下に置く野村ホールディングス、雪印メグミルクなど各業界を代表する企業が並ぶ。 100年前の1925年（大正14年）は、大正デモクラシーの時代で、5月には普通選挙法公布、11月には山手線が環状線運転を開始した年だった。産業別で100周年の最多は、製造業の480社（構成比24％）で、卸売業の395社（同19.7％）、小売業の376社（同18.8％）、建設業の321社（同16.0％）と続く。なお、50周年（1975年創業）は2万6719社で、コンビニ大手のローソンや日本メドトロニック、トヨタホーム、モンベルなど。 1625年創業の400周年は7社で、酒蔵の「福光屋」（石川）、味噌製造の「青源味噌」（栃木）、七味唐辛子製造の「中島商店」（東京）などが名を連ねる。1725年創業の300周年は、化学品製造の「竹本油脂」（愛知）、温泉旅館の「琴平国際ホテル八千代」（香川）など8社。1825年創業の200周年は、化粧品製造「伊勢半」（東京）や醤油製造の「直源醤油」（石川）など7社が確認されたという。 また、最古が1125（天治2）年に源義国により創建されたと伝えられる神社で、「冠稲荷神社」（群馬県）。800周年（1225年創業）は、京都祇園祭で山鉾巡行の先頭を行く「長刀鉾保存会」だ。100年を超える老舗企業は全国で4万6601社に上る。