<一球入魂・’22センバツ木更津総合>第5部 選手紹介/6止 渡辺陸内野手/須永雄太外野手/大久保達希外野手 /千葉
◇ガッツで盛り上げる 渡辺陸内野手(2年) 手堅さを買われ、昨秋は公式戦11試合全てに出場した。帝京第三(山梨)と対戦した関東大会1回戦では、1―0で迎えた八回表、無死一塁の場面で初球を一塁手の前にうまく転がして出塁、貴重な追加点につなげた。 二塁手で途中出場した県大会準決勝(八千代松陰戦)も忘れられない試合だ。4点差をつけた九回表、落球で出塁を許したが、直後にチームメートの併殺でピンチを乗り切った。「野球は自分一人でするものじゃないんだと改めて気付かされた」 船橋市立船橋中学出身。「自分の強みは元気なこと。センバツでは、ガッツあふれるプレーでチームを盛り上げていきたい」とボルテージを上げる。 ◇俊足と強肩が持ち味 須永雄太外野手(2年) 50メートル6秒の俊足と遠投100メートル越えの強肩が持ち味。最速135キロの直球を操り、昨夏の県大会は投手でベンチ入りした。秋の公式戦では県大会2回戦(船橋法典戦)で五回表、無死一、二塁で代打出場し、中前適時打を決めて試合は25―0でコールド勝ちした。 その後、投球練習中に肋骨(ろっこつ)を骨折するアクシデントに見舞われた。今年1月後半に復帰するまで約2カ月、痛みの残る左わき腹に負担のかからないよう腹筋や脚を鍛え上げた。関東大会でのベンチ入りは逃したが、このトレーニングが功を奏し、下半身が強化されて投球に磨きがかかったと自負する。 「センバツでは、自信のある肩で守備を固めてピンチの場面で走者を刺したい」を活躍を誓う。 ◇ピンチ救える活躍を 大久保達希外野手(2年) 「チームメートのけがもあって出場機会が多く、緊張の場面もあった」と秋の公式戦を振り返る。県大会準々決勝(市船橋戦)では、1点を追う七回2死一、二塁の場面で代打に送られた。外角気味の直球を見事に右翼にはじき返し、2点適時二塁打で試合を逆転させたが、「2ストライクまで追い込まれた時は足が震えた」という。 守備では、小学生の時の指導者から「ポジション全部を守れるように」と言われ、中学時代は内野を守り、マウンドにも立った。チーム屈指のオールマイティーな選手だけに、どんな場面で出番が来るか分からないが、「チームがピンチの時に助けられるような活躍をしたい」と話し、準備は万全だ。=おわり ……………………………………………………………………………………………………… ◇おことわり 17日付から新学年表記ですが、この連載では旧学年表記にしました。