【絶対にうまいカップ麺】日本全国“味の境界線”はどこ?「どん兵衛 だし比べ」東西南北の地域差をマニアが徹底比較!
さて、いかがだったでしょうか。中の人目線では大量製造&大量販売した方が効率もよく、企業論理としては全国統一した方がいいに決まっています。しかし日清は業界に先駆けていち早く「ローカライズ」を実践し、それが海外に引き継がれ今や世界のカップ麺を牽引しているのです。この歴史や文化を大事にすることがトップランナーであり続ける秘訣かもしれません。 ちなみに余談ですが、袋麺のご当地展開はハウス食品のうまかっちゃんが有名ですね。これは九州地区(一部商品は西日本地区)販売で、九州の方々のソウルフードと言っても過言ではありません。販売エリアは主に九州地区と書きましたが、正式には本州の山口県も入っているのがおもしろいです。これには諸説ありますが、味の文化圏というのは大変複雑であるということも付け加えておきます。このお話はまたの機会に。
文/食文化研究家・大和イチロウ インスタントラーメン専門店・やかん亭代表。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年間で25,000食を実食。
MonoMaxWeb編集部