【絶対にうまいカップ麺】日本全国“味の境界線”はどこ?「どん兵衛 だし比べ」東西南北の地域差をマニアが徹底比較!
東西南北の“だしベース”の違いは?
今回の東西南北どん兵衛は元々3種類(北海道・東日本・西日本)の西日本をさらに2つに分け、九州地区を「南」に独立。それではそれぞれの味の違いを見てみましょう。 粉の色ですが明らかに色が違います。それぞれ北は「利尻昆布×鰹節」、東は「本鰹×宗田鰹」、西は「昆布×本鰹」、そして南は「焼きあご×さば節」としっかりとだしベースの構成が異なります。 とりあえずだし比べなので並べてみました。目視では色の濃い順に「東→北→南→西」な感じです。当然ですが東は濃口醤油で西はうす口醤油の地域差がここでもはっきりと見てとれます。
東西南北の“麺”“つゆ”“おあげ”の違いは?
麺は2010年に開発された「三層太ストレート製法」で同じものを使っているようです。この製法はちょっと前に流行った「10分どん兵衛」を可能にした画期的な製法。1と3層はしっかりとつゆが絡まりながらもツルッとした喉越し、2層目はコシを楽しめるよう3層になっています。 まずは東と西が大きく違うのでどう違うのかを確認してみましょう。東はまずカツオのだし感がガッツリとお口に広がります。どちらかというと「蕎麦つゆ」のテイストを感じられるように思えます。そしてラストに余韻として旨みが感じられるよう設計されています。 対して西ですが、先に昆布の旨みと塩味がガツンときて後味はキレが良いように設計されています。北は利尻昆布を使用しており、東と西のいいとこどり的なテイストを醸し出しています。私は関西で育ちましたが、北バージョンはとても美味しくヘビーリピートしています。 そして今回初登場の南ですが、旨みを感じるのは西と同じですが、後からくるあごだしの風味が特徴となります。 どん兵衛きつねうどんのおあげについてですが、2001年から東西で味をちゃんと変えており、4品食べ比べでは西のお揚げが一番甘かったです。このおあげは豆腐屋さんと同じ製法で作っているらしいので、このふっくらジューシーになるのも納得です。2023年からはおあげだけでも売ってますので欲張りどん兵衛にしたい方はぜひ。