突然の凱旋 岡慎之助選手に市民ら歓声 パリ五輪体操男子3冠、岡山市役所を訪問
パリ五輪の体操男子で3冠に輝いた岡山市南区出身の岡慎之助選手(20)=徳洲会=が27日、市役所を訪れた。ヒーローの突然の凱旋(がいせん)に、庁舎を訪れていた市民は驚きの声を上げて大きな拍手と歓声で祝福した。 岡選手は午後0時半ごろ、市役所に到着。1階玄関ホールで出迎えた大森雅夫市長から花束を受け取った後、3階市長室に移動した。あいさつでは五輪を振り返って「満足のいく演技ができた。来月には岡山県代表として佐賀国民スポーツ大会に出場する。応援をお願いしたい」と述べた。 歓談で大森市長は「華麗な技で市民、国民に感動を与えてくれた」とねぎらい、新たに創設する賞の授与について説明した。市が実施を検討しているパレードに話が及び、岡選手は「ぜひ参加したい」と応じた。 訪問の事前告知はなく、庁舎にいて岡選手の姿に気付いた人たちは思わず歓声を上げた。岡山市立岡南小4年児童(9)は「こんなところで会えるなんてびっくり。思っていた以上に腕が太くてムキムキだった。学校で自慢したい」と話した。 岡選手は日本代表メンバーとして団体総合で2大会ぶりの優勝に貢献。個人総合、種目別の鉄棒も制し、日本勢52年ぶりとなる1大会3冠を達成した。種目別の平行棒でも3位に入った。