「あと1点取れた」決められなかった“10点目”の後悔。9得点大勝で町田・甲斐修侍監督が満足しなかったわけ|フットサル
【Fリーグ】ヴォスクオーレ仙台 1-9 ペスカドーラ町田(12月20日/ひがしんアリーナ) 【映像】Fリーグが誇る“最強”GK先制点の瞬間 12月20日、ひがしんアリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第19節が行われ、ヴォスクオーレ仙台とペスカドーラ町田が対戦。町田は9-1で勝利した。 試合を終え、町田の甲斐修侍監督と原辰介が記者会見に出席した。
シュートの意識が先行し過ぎてしまった
●甲斐修侍監督|ペスカドーラ町田 ──試合を振り返って。 平日の夕方にも関わらず、ホームかと思えるくらいたくさんのファン・サポーターの方に集まっていただきました。試合前からそういった空気をつくってもらったことに感謝したいです。 ここ2試合、なかなか点が取れず勝ち点を失うゲームを続けてしまったので、チームとしてはネガティブになりやすい状態ではありました。ただ、特に大阪戦は振り返れば悪い内容ではなくフィニッシュの問題だけだったので、 今日のゲームはどういう形であっても「しっかり得点を取り切ろう」と話をしていたので、ある程度の得点を重ねられたことは良かったです。 しかし、この2試合同様に決定力がないところ、状況判断のミスは今日もまだ多くありました。あと4、5点取れていれば、内容的にも、つくったチャンスとゴール数の割合的にもみんな納得したかと思います。 最後の精度の部分は、一朝一夕でどうにかできることではありません。普段練習から意識して取り組んでいけば、 与えられた局面で点を取れる選手がどんどん増えていくと思うので、根気よく今後も続けていきます。 ──第1ピリオドの途中、タイムアウト取ってからビゴージ選手を上げ、そこを起点に遠藤颯選手のゴールが生まれました。どんな指示を? いつものGK攻撃を仕掛けた時に思いのほか相手のプレスラインが高く、ビゴージを前に滞在させられないという問題がありました。仮にプレスで奪いに来たとしても、引きつけて攻めるという選択肢はあったんですが、プレスに対してのサポートのスピードと状況判断が悪いなと感じていました。 また、出場停止までのイエローカード数がリーチになっている選手が多いので、カオスの状態が続くとファウルでまたイエローカードが出てしまう事象をなるべく避けたいなと思っていました。なのでリスクがない形で時間を経過させること、 あとは相手を引き出した上で優位にシュートまでもち込む形をいくか共有しました。結果的に、そこから1点が生まれたので良かったです。 ──第2ピリオドは、仙台の森村孝志選手が退場し数的優位になった残り40秒でのタイミングでタイムアウトを取りました。おそらく試合のクローズの話かと予想しますが、どんな話を? フィニッシャーが後ろに2人いたので、相手が2枚で枚来るか1枚で来るかの選択肢の確認をして、この40秒で1点取って2ケタに乗せることをイメージしました。ただ、チーム全体として点を取ることにフォーカスしていた分、シュートの意識が先行し過ぎてしまい、使えるところを使えないシーンが短い時間でも2回はありました。 そこを打たずに使えたら、ゴール前が無人の状態になっていたはずなので、そこはもったいなかったですね。 本来、退場時は数的優位の時間が2分はあるので1点は取れたと思いますが、終了間際で40秒しかありませんでした。だからこそ、そのツーチャンスを逃してしまったのは痛かったし残念ですね。取り切って10点にしたかったです。 ──代表に招集されていた選手たちが、今日はメンバー外となりました。パワープレーのディフェンスのメンバーが崩れる想定のなか、どう準備をしてきたか。また、あれだけ長い時間パワープレーを受け続ける状況で伝えたことなどがあれば教えてください。 まず、代表に選ばれた伊藤(圭汰)と山中(翔斗)の2人は、今後の年内の1試合と、年が明けてからの7試合があることを考えた時に、無理に使うと怪我のリスクも高まりますし、疲労の蓄積につながることが目に見えてたので、試合に使えるコンディションではないと判断しました。本人たちは出る気満々のようでしたが、昨シーズンはそれで伊藤も残りの3分の1を棒に振ってしまったので、そこは迷わず外すことにしました。 普段はパワープレーのディフェンスについてはメンバーを決めていますが、今日の試合については「全員やるよ」という話をして臨みました。途中で6点差ついてたので、もう辞めるかなと思っていたら、そのまま最後まで続けたのは正直驚きました。でもそこは疲労度を分散することを考えながら、先ほど話したことと同じように点を取ること、カードの問題、時間の経過とベースを意識してゲームをクロージングしました。