2.5トン積載・耐久性2倍…豊田織機が投入、新型FCフォークの性能
豊田自動織機は現行車と比べて耐久性を2倍に高め、車両価格を約4分の3に低減した2・5トン積みタイプの新型燃料電池(FC)フォークリフトを発売した。2022年に発売した1・8トン積みタイプのシステムをベースにしながら、システムコストなどを低減した。消費税込みの価格は1280万6000円。 新型車はFCフォークリフトのため、稼働中は二酸化炭素(CO2)を排出しない。約3分の水素充填で8時間の連続稼働が可能。物流作業の効率性向上に寄与する。 水素の利活用が進展する工場や空港などでの普及を見込む。サイズは全長3360ミリ×全幅1170ミリ×全高2105ミリメートル。車両重量は3910キログラム。 今後は2・5トン積みタイプに加えて、1・8トン積みタイプの計2種類を展開する。顧客の物流現場に最適なFCフォークリフトを提案する。 同社は16年に国内で初めてFCフォークリフトを発売して以来、これまでに累計約430台を販売した実績がある。新型車の投入をてこに、物流業界のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)や水素社会の実現への一層の貢献を図る。