第二新卒の転職理由は「仕事内容を変えたい」 一方、重視した条件は「収入」…転職の軸がぶれる人多く
第二新卒とは、新卒入社後2~3年程度の社会人のことをいいますが、第二新卒のうちに転職する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。株式会社R&G(さいたま市大宮区)が実施した「第二新卒の転職事情」に関する意識調査によると、転職理由は「仕事内容を変えたい」、転職先の条件で重視したことは「満足できる収入」がそれぞれ1位となりました。 【グラフ】第二新卒の「転職理由」と、「転職先の条件で重視したこと」…(調査結果を見る) 調査は、第二新卒での転職経験がある全国の男女113人を対象として、2024年7月~8月の期間にインターネットで実施されました。 ◇ ◇ その結果、第二新卒の「転職理由」は、1位「仕事内容を変えたい」(31人)、2位「多忙・残業が多い」(25人)、3位「人間関係・雰囲気が合わない」(23人)という結果になり、新卒での就職時に仕事内容のミスマッチを起こすケースが多いことがうかがえました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。 【1位:仕事内容を変えたい】 ▽SEが合っていなかったから(男性) ▽聞いていた仕事内容と違ったから(女性) ▽希望の部署に配属されなかったことと、専門知識がないのにも関わらず、高い専門性を求められたこと(男性) 【2位:多忙・残業が多い】 ▽残業が多くプライベートな時間が確保できなかったため(男性) ▽いわゆるオーバーワークが毎日続いたため、転職を考えた(女性) ▽仕事があまりにもきつかった。休日も会社イベントに人生を捧げるレベルだったため(女性) 【3位:人間関係・雰囲気が合わない】 ▽会社内でいじめにあったから(男性) ▽会社の雰囲気が自分に合わなかったから(女性) ▽「年齢の近い先輩」「頼れる人」「尊敬できる人」がいなかった(女性) 次に、「転職方法」を尋ねたところ、「転職エージェント」(34.0%)が最多となったほか、「転職サイト」(18.9%)、「知人の紹介」(16.5%)、「ハローワーク」(15.7%)といった回答が上位に挙がりました。 また、「転職先の条件で重視したこと」としては、1位「満足できる収入」(34人)、2位「希望の仕事内容である」(29人)、3位「希望の勤務地で働ける」(22人)、4位「休日が多い・取りやすい」(20人)という結果になり、転職理由に沿った判断基準になっておらず、転職の軸がぶれている人が多いことがわかりました。 転職の軸がぶれていると転職しても結局ミスマッチを起こしかねず、採用担当者にぶれを見抜かれて警戒される可能性も。そのため転職理由と転職先の選び方は、整合性をとっておく必要があるといいます。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。 【1位:満足できる収入】 ▽年収が上がるか(女性) ▽毎月の給料が高いこと(男性) ▽年収の高さを最も重視しました(女性) 【2位:希望の仕事内容である】 ▽教育業界であること(男性) ▽前職とは違う職種で、デスクワークを重視していた(女性) ▽対お客様ではなく、対社内の職務であることを重視しました(男性) 【3位:希望の勤務地で働ける】 ▽転勤がないこと(男性) ▽通勤時間の短さ(女性) ▽当時車を持っていなかったため、自宅から自転車で通えること(女性) 【4位:休日が多い・取りやすい】 ▽休日の数(女性) ▽年間休日120日以上(男性) ▽有給休暇がちゃんと取れる(男性) 最後に、「転職活動は順調でしたか」と尋ねたところ、全体の73.5%が「順調だった」と回答しており、第二新卒を採用したい企業は多く、比較的転職しやすいことがうかがえる結果となりました。 ◇ ◇ 【出典】 ▽株式会社R&G/【第二新卒が転職する理由は?】転職事情を経験者113人にアンケート調査
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