銀座にできた〈銀座 和牛想榮〉で、イノベーティブ和牛鉄板料理を味わう!
もうひとつのシグネチャーディッシュが、店名が冠された“想榮風すきやき”。厚みのある米沢牛のサーロインをすき焼きにし、その上に、山口県の天然虎河豚の白子も合わせているから、非常に濃厚。最後に黒トリュフをたっぷりと削り、上品さを高めている。割り下は砂糖とみりんではなく、シェリー酒と青森県津軽りんごで作らているので、メリハリが利いた食味。途中で卵黄と8年熟成醤油のソースがかけられ、味わいの濃淡を楽しめる。
“牛肉寿司3種”はランプ、フィレ、サーロインの寿司を堪能できる逸品。ランプは海苔のかわりに肉で巻いてウニをのせた“軍艦巻”、フィレはイクラをのせた“にぎり”、サーロインはトロたく風の“細巻き”に仕上げられている。煮切り醤油は和牛も加えた自家製で、パンチ力も抜群だ。
“お食事”の“佐渡島産無農薬コシヒカリ すまし赤だし・香の物”は、カウンター席では羽釜で、テーブル席では土鍋で、ご飯を提供している。前者は熱伝導率が高くミネラル感が豊富で、後者は品のよい炊き上がり。香の物は、サフランで色付けした大根や、2種類のキュウリなど、ここでもこだわりが垣間見られる。
ワインはフランス産が中心で200本がラインナップされており、シャンパーニュと3種類のワインセット(8800円)も用意。“シャンパーニュ マルボーモン・エ・コ・ブリュット”はまさに王道のシャンパーニュともいうべきクオリティ。クリアな酸とほろ苦い風味が印象的なので、最初の一杯にちょうどいい。日本酒も供されており、“真野鶴 純米大吟醸 辛口生一本”は華やかな辛口の一本。骨格のある米の味わいで、すっきりとしてキレがいい。“レ・オー・ドゥ・ラ・ガフリエール サンテミリオン 2019”はメルロの美しさが前面に感じられる赤ワイン。タンニンもなめらかで、上品な黒毛和牛との相性も最高だ。 イノベーティブでダイナミックな鉄板焼ながらも、落ち着いた空間だから、彼女も感動することは間違いなし! 次のデートはできたてホヤホヤの新しい銀座の鉄板焼なんてどう?