「天野会には縦社会の空気も殺伐感もない」キャイ~ン天野ひろゆきが語る“食がもたらす効果”
食が中心の天野会は、心の余裕が残る空間
――それだけ料理が得意だと、お友達が食べにくる機会も多そうですね。 天野ひろゆき: そうですね。最初は、三瓶、矢部太郎、ビビる大木くんが食べにきていて、さらに横のつながりで僕の料理を食べたいという人が集まってくれたのが“天野会”の始まりです。芸能界最弱と言われていますけどね(笑)。 家で料理するとみんなとじっくりと会話ができるんですけど、僕はずっとキッチンにいるからその会話に参加していないんです。三瓶が皿持って待ってて、まるで配給みたいな感じですけど。 僕、人に料理を振る舞っているときだけ、唯一食欲が抑えられるんです。みんながもりもり食べてくれるのを見るとそれで満足しちゃうから、満たされているのかもしれません。 天野会は、殺伐とした会になったことは1回もないし、いわゆる縦社会の空気もないです。みんな「おいしいものを食べたい」と来ているので、そういう意味でも食がもたらす効果は大きいですね。この年齢になってくると、心の余裕が大事なんだなと思います。お腹が空いていたら、やっぱりイライラするじゃないですか。天野会にはそういう余裕が若干残っているのかもしれないですね。 ----- 天野ひろゆき 1970年、愛知県生まれ。タレント。1991年、相方のウド鈴木さんとお笑いコンビ・キャイ~ンを結成。ウドさんの天性のボケと天野さんの鋭いツッコミで人気を博し、数多くのバラエティー番組に出演。音楽ユニットブラックビスケッツでは、2023年に紅白歌合戦にも出場した。芸能界きっての料理好きとしても知られ、多くの著書を出版している。 文:遠藤光太 (この動画記事は、TBSラジオ「荻上チキ・Session」とYahoo! JAPANが共同で制作しました)