箱根駅伝の21チーム、各16人の選手をエントリー…3冠目指す国学院大か2連覇狙う青学大か
3強を追う一番手は出雲、全日本でともに過去最高成績の4位だった創価大だ。エース吉田響(4年)は5区へ準備万端。出雲は回避したスティーブン・ムチーニ(2年)も復帰し、小暮栄輝(4年)、野沢悠真(3年)の充実も収穫だ。往路で勢いをつけ、初の総合優勝を虎視眈々(たんたん)と狙う。
早大は出雲6位、全日本5位と地力は十分。前回2区4位のエース山口智規(同)が1万メートル27分台に突入し、同5区6位の工藤慎作(2年)も駅伝で好走を続ける。7年ぶりのトップ3への飛躍なるか。城西大は前回チーム史上最高の3位。出雲、全日本で3区区間賞のビクター・キムタイ(3年)、斎藤将也(同)の2枚看板で再度の躍進を視野に入れる。
前回6位に入った法大は6区区間賞の武田和馬(4年)、5000、1万メートルで学内記録を塗り替えた大島史也(3年)が浮沈の鍵を握る。帝京大はエース山中博生(4年)を中心にした粘り強いレースが持ち味。課題の特殊区間を乗り切り、存在感を示したい。大東大は棟方一楽(かずら)(2年)が上尾シティハーフマラソンを好タイムで制した。9年ぶりにシード権を獲得した前回からのさらなる前進を狙う。
体調不良者続出で前回13位の中大は、7区区間賞の吉居駿恭(しゅんすけ)(3年)、溜池一太(同)ら実力者がそろい上位に入っても不思議ではない。昨季は全日本14位から箱根4位と巻き返した東洋大は梅崎蓮(4年)を中心に夏場の故障者も復帰し、20年連続のシード権確保を最低限の目標に掲げる。
予選会首位通過の立大は全日本7位で63年ぶりのシード権獲得を視界に捉える。
29日の区間エントリーを経て、大会は来年1月2、3日、東京・大手町の読売新聞社前から神奈川県箱根町の芦ノ湖駐車場入り口までの往復10区間217・1キロのコースで行われる。